こんばんは、日景聡子です。
今週は寒くて雨の降る日が多かったのですが、今日はぽかぽかした晴れの日でした。
冬物を確認したり細々とした家のことをしていたのですが、このたび教科書の新刊が出るとのことで、Amazonで注文しました。
今回まとめて買ったので送料無料で嬉しいです。
(アメリカに住んでいた時は、日本からの送料だけで一冊買える値段がかかりました。)
これが新着の本で、11/9発売だそうです↓
たるみを改善させるのに使うヒアルロン酸の注入には解剖の知識が必須で、なおかつ合併症対策が大事になってきます。
失明、皮膚の壊死(血流が途絶えて組織が死んでしまうこと)など、確率は低くとも常に最悪のケースを想定して治療にあたらなければなりません。
最近はアプリで治療技術の動画が見られるようになっている本が多く、本当に助かります。
(図だけではイメージできないものも多いのです。)
こういう本を読むといつも、医者1年目(研修医)だった時に出会った外科の先生を思い出します。
手術について患者様に説明する時の言い回しが、とてもわかりやすく印象的だったからです。
「車を運転していると、どんなに気を付けていても交通事故に遭う確率をゼロにすることはできません。
自分は悪くなくても歩行者が飛び出してくることもあるし、木が倒れてきたり落石があったりします。
でも僕たちは、この道は雨の後に通るのは危ないから止めようというように、知識や経験から気を付けられることは最大限にやっていきます。
それでも起こってしまった不測の事態に対して、迅速に最善を尽くします。
交通事故に遭いたくないから車を運転しない、というわけにはいかないように、合併症が嫌だからといって手術をしないわけにはいきませんよね。」
ヒアルロン酸の治療も同じで、十分に十分に気を付けたとしても、合併症が100%絶対に起こらないと言い切ることはできません。
医療の性質上、個人差というものを無視できないからです(血管の走行など)。
ただ一点、手術と違うのは、ヒアルロン酸の注入は「今よりも良くする」治療であり、治療を受けないと命に関わるというものではありません。
そのため、私の努力でできる部分は徹底的に気をつけてリスクを限りなく低くする必要があります。
そしてそれでも起こってしまったことに対して最善の対応ができるよう、この本を読んで常にシミュレーションしていきます。
最近の私の仕事は美容皮膚科の比重が大きくなってきていますが、一般皮膚科の本も買いました。
私のようにクリニックで日々診察をしていると、論文のような学術的なことよりも、経験則に基づいて他の先生がどのように治療されているのかが非常に知りたいんですね。
皮膚科医なら誰でも知っている著名な先生方のご意見、読むのが非常に楽しみです。
この本も、気になって買いました。
手から得られる情報って実は大きくて、一見関係ないところに出ている発疹でも手を診ると診断がつくこともあるんですよね。
いま話題?の梅毒も、皮膚科を受診して手の症状から診断がつくことがあります。
以前、高齢の男性から「先生、手のひらずっと診てるけど、手相見てるんじゃないよな」と言われたことがありますが、そうではなくて(笑)
あとは、漢方の本。内科医ではないので全てを網羅することは難しいですが…
「この漢方を飲み始めてから、すごく調子が良いです」とおっしゃっていただくことも多く、もう少し詳しく勉強してみたいなと思っているところです。
*
私の持っている「皮膚科専門医」という資格は、あくまでも一般皮膚科に対するものです。
皮膚病の診療に対して決められた研修を終えたということを皮膚科学会で認定しているもので、取得後も診療レベルを維持する必要があります。
なので、ずっと美容の仕事しかしていないと更新できないんですね。
幸い私の勤務先は美容専門クリニックではなく、一般皮膚科診療も行っています。
私の個人的な考えですが、「一般皮膚科の延長上に美容皮膚科がある」と思っていますので、これからも両方バランスを取りながら、幅広く勉強していけるのが理想です。
もちろん総合病院の時みたいに大きな手術はもうできませんが、クリニックという規模でもご提供できることを増やしていくために、日々アンテナを張っていくことも仕事の1つですね。
あ、そういえば、先日頼んだシャインマスカットがさっそく届きましたー。
【写真撮影のあと、争奪戦にて一気になくなりました(笑)】
皮まで食べられて甘くて、とっても美味しかったです!
あなたもぜひ^^
いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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