こんにちは。 札幌出身・アメリカ在住の皮膚科専門医/美容皮膚科女医の日景聡子です。

 

昨日に引き続き、シミのお話です。

 

私は子供のころから白いせいで、逆にシミが物凄い目立ち小さい頃は色黒でないといじめにあってたので、

おバカなことに今は売ってないサンオイルでいきなり焼いて火傷の様になりました。

そのあとが無残に背中も腕も顔もシミだらけなのです。
今日の記事を読んだらコンシーラーで誤魔化すのは余計厄介になるのだとわかりました。

(Yさま)


Yさま、コメントありがとうございました。

 

実際にお会いしたことがないのでわからないのですが、

小さい頃からシミに悩んでいたということから、

もしかすると、「そばかす体質」だったのかもしれませんね。

 

アメリカでもそばかすの子はたくさん見かけますが、

頬だけでなく額にも出ますし、二の腕や手の辺りにもあります。

 

そばかすの場合は遺伝的な要素もあるので、全く出なくすることは難しいんですよね。

治療をしても、再発・あるいは新しいものが出てくるケースは多々あります。

 

アメリカは多民族国家ですが、そばかすの方は色白で、

赤毛あるいは金髪という傾向があります。

 

そして、そばかすも個性という風潮なのか、お人形にもそばかすがあります。

 

 

日本ではやはり、そばかすは悩みの種になることが多いと思います。

 

色白の方はシミができやすいですし、目立つのが難点です。

しかし、「色白の肌にあるくっきりしたシミ」は治療の理想的な条件なんですよ。

 

先日のオハイオ州での勉強会でも話が出ましたが、

黒い肌の方の脱毛やシミ取りは、条件が難しいです。

 

なぜなら、もともとの肌にあるメラニンにもレーザーが反応してしまうからです。

設定に気を付けないと、火傷を引き起こしたりすることもあるんですね。

 

クリニックで脱毛やシミ治療をする際、

治療前後はきちんと日焼け止めを塗りましょうと指導があるのはこのためなんです。

 

日焼けした肌の脱毛やシミ治療はリスクを伴うからです。

場合によっては、その日に治療ができないこともあります。

 

シミ治療の場合、レーザー治療の数週間前にハイドロキノンの塗り薬を処方されたりします。

 

これは治療部位のベースの肌の色を改善させること、レーザーによる色素沈着を防ぐこと、

などを目的にしています。

 

治療に伴うリスクを減らし効果を上げるためには、

ベースの肌の色とシミの色にコントラストがある方が望ましいのです。

 

「日焼けすることでシミを目立たなくしよう」というのは

切実なお気持ちの表れだったのだと思いますが、

 

もともと色白の方はかえってシミが増えやすいですし、

シワやたるみといった他のお悩みも呼び込んでしまいます。

 

残念ながら、根本的な解決にはならないんですよね。

 

(ちなみに、そばかすは夏の紫外線で悪化するため、

特に日焼けに注意した方が良いです。)

 

 

年齢を重ねると、日焼けした肌が元の色に戻るまでに時間がかかります。

 

ずっと肌の色が濃いままならシミが目立ちにくくてラッキー、という方は別ですが、

もし将来的にシミの治療をしたいとお考えであれば…

 

ベースの肌が日焼けしないように、これ以上シミを増やさないように、

日焼け止めを塗って対策をしておく必要があるんですね。

 

シミにはいろいろな種類がありますが、

日焼けしないように、擦らないように、はあなたができる最大の対策です。

 

 

治療がうまく行くかどうかは、あなたの普段のスキンケアも大いに関係していますので、

まずは普段の習慣から見直してみて下さいね。

 

 

Yさま、ありがとうございました照れ

 

いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。
 
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