こんにちは。札幌出身の皮膚科専門医/美容皮膚科医のSatokoです。
昨日の記事でも書いた通り、
39度の発熱により2日間水分しか摂っていなかった私ですが、
ついにそれも限界を迎えることに…
今日は、自分自身の体験から、
高熱で寝込んだ時の食べ物について
書こうと思います。
やはり水分だけでは限界がありました
昨日も少し触れましたが、
汗を大量にかく場合、水分補給と同時に塩分(ナトリウム)も補充しなければなりません。
汗と一緒に、ナトリウムも出て行ってしまうからです。
これを放っておくと、低ナトリウム血症になります。
頭痛・倦怠感・吐き気から始まり、
最悪の場合、意識障害やけいれんが出現します。
私の場合、そもそも高熱で頭痛と倦怠感はあったのですが、
何も食べていないのに吐き気が出てきたこと、
そして夜中にトイレに起きたとき、服が全身汗でびっしょりだと気付き、
(解熱剤を飲むと、汗を大量にかくんですよね)
塩分を補給しないとマズいな、と思ったのです。
そうは言っても、夜中によろよろしながら何を作ればいいのか…
必死で考えたところ、思いつきました。
お味噌汁

冷蔵庫からお豆腐を出し、お椀に適当に崩してレンジでチンし、
乾燥わかめとスプーン1杯のお味噌を入れ、
ポットのお湯を注いでかき混ぜて終わり。
作るのに3分もかかりませんでしたし、すぐに体があったまりました

洗い物もお椀とお箸だけで、ラクチンです。
①お味噌→塩分
②お豆腐→たんぱく質
③わかめ→ミネラル
②お豆腐→たんぱく質
③わかめ→ミネラル
これらの栄養素を同時に摂取できました。
ミネラルは、体の代謝・酵素反応を進めるのにとても大切です。
今回の組み合わせ、加熱必須な食材がなかったことも利点です。
お腹を壊す心配もなく、時短になりました。
それと、柔らかい食材で、強く噛む必要がなかったこと。
全身の関節同様、顎の関節も痛くて(歯ぎしりもしていた?)、
食べ物を噛むのが辛かったんですよね。
それに、ずっと絶食していたのに、いきなり固形物ばかりだと
胃腸に負担がかかってしまいます。
(わかめ入れすぎは、消化に良くないです)
もちろん、具材はいろいろアレンジできますが、
高熱でよろめきながら最短で作るとなると、これがベストかなと。
もし自分が、元気で看病する側だったら、
これにジャガイモを入れてもいいかなと思います。
免疫力をサポートするビタミンCが豊富ですし、
時間が経つと崩れてきてお味噌汁と一緒に飲めますよね。
↑普段はそれが嫌なのですが

ビタミンCは水溶性なので、ビタミンCが豊富な具材を入れた時は
スープもきちんと飲むといいです

(薄い味付けに限りますが…)
その他にも、こんな食べ物が食べやすかったです
果物は、水分とビタミンCと果糖が豊富です。
果糖は、素早くエネルギー源になります。
包丁で皮を剥かなくてもいいバナナやみかんは手ごろですし、
コンビニ等でも手に入りやすいと思います。
私は夜中にリンゴを丸かじりしましたが(笑)←皮を剥く余裕なし
ヨーグルトも食べやすくてお勧めです。
体調を崩している時は、腸内細菌が乱れやすいので、
いわゆる善玉菌を補給すると良いですね。
ただし、そもそもお腹を壊している場合は気を付けてくださいね。
改めて、日本の便利さを実感
日本だと、徒歩圏内にコンビニがあり、
インスタント味噌汁も、果物も、鍋焼きうどんも売っていますよね。
羨ましいです。
アメリカは、そうはいきません。
我が家は最寄りのスーパーまで車で10分、
広くて品数も多すぎて、ちょっと立ち寄るには時間がかかり過ぎます。
離れてみて初めて、日本のコンビニの良さを実感しました。
コンビニに行ける元気があれば、
お味噌汁以外にも選択肢がありますが、
39度となると、外出は厳しいと思います。
一人暮らしの方、私のように子どもと一緒に倒れてしまったお母様など、
自分で何とかしなければいけない方は、
お豆腐とわかめのお味噌汁をぜひ作ってみてくださいね

具になるものが何もない時は、せめてお味噌汁(スープ)だけでも!
塩分補給になりますからね

いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。