札幌出身の皮膚科専門医/美容皮膚科女医のSatokoです。

 

今日はちょっと衝撃的なタイトルにしてみました(笑)

意味はあとでわかります爆  笑

 

朝起きるのが苦手な私は、メイクは5分くらいで終わります。

日焼け止めを塗って、眉毛を描いて(これが難しい)、

アイシャドウとマスカラで終わり。

 

余裕があればチークもしますが、出かけない日はしません。

メイクアイテムをあまり持っていないせいもあるのですが。

 

アメリカに来て以来、日本の雑誌を久しく読んでいませんが、

毎月のように雑誌では、上手なメイク方法が書いてあったりしますね。

 

その中でも、「シミを隠す」というのが王道ではないでしょうか。

コンシーラーの種類も豊富ですし、

プロの方の技術を取り入れれば、目立たなくすることは可能ですよね。

 

いきなり美容皮膚科に駆け込まなくても、

キレイに見せることができますので、

毎日頑張っていらっしゃる方も多いと思います。

 

さて、その日々の習慣の中で、気を付けていただきたいことがあります。

それは、皮膚に極力刺激を与えないようにしましょう、ということです。

 

温泉の更衣室などで、他の方をよーく見ていると、

こんなことがあります。

 

叩き込むように、バシバシと

コンシーラーを塗っています。

 

バチンバチンと、闘魂を入れるかのように

化粧水をはたいています。

 

ゴシゴシと、擦りこむように

コットンでクリームを塗っています。

 

ぐるんぐるん、と気合を入れて

マッサージしています。

 

しみ、消えろー、消えろーダウン

たるみ、あがれー、あがれーアップ

と念が伝わってくるかのような光景です。

 

が、この丁寧すぎる、気持ちを込めすぎるやり方は、

肝斑(かんぱん)というシミを作り出すもとになってしまいますガーン

頬の部分にできることが多く、もやもやとした感じのシミです。

 

もちろん、肝斑の原因にはいろいろあって、

女性ホルモンの影響、紫外線、ピル、などなど、

様々な要素が絡み合っています。

 

そのため、改善がなかなか難しい方もいるのは事実です。

 

しかし、慢性的な刺激が、肝斑の大きな原因の1つなのです。

肝斑の標準治療には、皮膚を擦らないように、叩かないように、

スキンケア指導することが含まれています。

 

良かれと思って頑張っている行為そのものが、

シミを作り出しているかもしれません。

 

しみの種類にはいろいろあって、

擦らないようなスキンケア、きちんとした紫外線対策で

自然によくなっていくものもあります。

 

炎症後色素沈着(傷などの後にできる、一過性の茶色の変化)や

肝斑はその仲間です。

 

一方、外用薬やレーザー、光治療でなければ

改善が難しいものもあります。

老人性色素斑(一般的にシミと呼ばれている、紫外線や加齢によるもの)や

そばかすなどが、この仲間に入ります。

 

お顔の診察をしていると、老人性色素斑と肝斑が、

混じっていることがよくあります。

特に頬部に多いです。

 

シミに一生懸命コンシーラーを塗りこんでいたことで、

肝斑ができてしまったのかもしれませんね。

 

マッサージも、やり過ぎると、また、摩擦が強すぎると、

しみを引き起こす原因になります。

 

たるみのメカニズムは、皮膚だけの問題でないので、

そこを理解しなければならないのです。

 

もちろん、骨格のゆがみを矯正したり、

むくみを改善させたり、

左右均等に噛むなど筋肉のバランスに気を付けることで、

見た目を整えていくというのは有効な方法です。

 

なので、すべての施術がダメだと思っていません。

 

私もマッサージ(特に足裏)が好きですし、

アロマの香りに包まれて横になると、

心地良過ぎて爆睡です照れ

 

日本に帰ったら行きたいところの1つです。

 

 

当然ながら、皮膚科よりもサロンに行く方が抜群に癒されますよねラブ

 

ただ、顔のシミという観点で言えば、

顔の施術を受けに行く頻度を考えたり、

自宅で同じことを無理やり真似しない、など

サロンのメニュー次第では気を付けた方が良い部分もあることは事実です。

 

(サロン関係の読者の方に怒られちゃうかな…ごめんなさい汗

サロンをやっていらっしゃる方は、美意識が高いと思いますので、

皮膚科的な観点からも施術を捉えていただけると、大変ありがたいです)

 

顔に基礎化粧品を塗る時は、

手のひらに伸ばした後、顔を包み込むように優しくなじませて、

細かい部分だけ指で優しく塗り広げる方が、負担が少ないです。

 

化粧水、乳液、クリーム…と

全部をマッサージするように塗りこむのは

皮膚に負担をかけてしまいます。

 

強く擦りこんでも、角質層の吸収量が増えるわけではないですし、

それより奥に入っていくことは期待できないとお伝えしましたねショボーン

 

スキンケアは、心がけ1つでお金をかけずに改善できることなので、

ぜひ見直してみていただけると幸いです照れ

 

いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。