札幌出身の皮膚科専門医/美容皮膚科女医の日景聡子です。
朝にフルーツを食べる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
朝食の摂り方については、いろいろなご意見がありますが、ここでは紫外線の観点から果物を捉えてみようと思います。
ソラレンという物質があります。
これは、紫外線への感受性・吸収を高めます。
薬では、オクソラレンという名前で処方されます。
皮膚病の中には特定の波長の紫外線治療が必要なものがあり、紫外線のマシーンに入る2時間前に、オクソラレンを内服または外用して治療の効果を高めます。
このソラレンが多く含まれている食材があります。
朝に食べそうなものをピックアップすると・・・
①柑橘系(レモン、みかん、オレンジ、グレープフルーツ)
②キウイ
③きゅうり
④パセリ
②キウイ
③きゅうり
④パセリ
これらを朝に食べて外に出ると、紫外線の影響を受けやすくなるので、帰ってきてから夜ご飯に取り入れるといいですね。
ちなみに、いちご、バナナ、りんごなどはソラレンが少ないです。
柑橘系といえば…皮膚科の疾患に、ベルロック皮膚炎というものがあります。
柑橘系のベルガモットオイルに含まれる成分が原因の光毒性皮膚炎です。
一定量の成分と紫外線により、誰にでも起こりうる皮膚炎です。
日焼けのような症状を起こし、色素沈着を残します。(茶色くシミのようになります)
特に日光に当たる首元にできることからベルロック(首飾りの意味)という名前がついたようです。
アロマに携わるご職業の方ならご存じのことと思いますが、アロママッサージを受けられるお客様の立場の方もぜひ覚えておくと良いかと思い、ご紹介させていただきました。
アレルギーや皮膚炎に注意しながら、アロマを楽しみたいですね。