連日出歩きっぱなしで少々お疲れが見えてきた我がチーム。

私と息子だけだったら、実家でゴロゴロテレビを見て、生協にでも買い物に行ってそれで一日お終いなホリデーでも良いんだけど、今回は夫も一緒なのでそうも行かない。折角14時間飛行機に乗ってわざわざやって来たんだから、嫁の実家で英語を話さない人と一緒に訳のわからないテレビを見ても辛かろう、と私も頑張ってあちこち東京をご案内する。

しかし、、日本を離れて20年。
渡英したのは25歳の時なので、私の日本の知識は25歳の時のままで止まっている。

で、ご飯を食べる所、遊ぶ所の知識は大学生くらいからの8年間分くらいしかないのだ。

しかも、バイトと夜のダブルスクールで忙しかったのでほとんど遊んでいない💦

ネットもロクにない時代で、当時友達と食事というと、駅ビルに入っているイタリアンか、大衆居酒屋かという具合で、40代の大人が訪れて素敵な気分になれる場所をほとんど知らない。

渡英後は年に1回は日本に行っているものの、あちこち毎年変わっていて、知識の更新が追いつかない。

そんなわけで、なんとなく麻布やら六本木やら行ってみたものの、正直どこへ行っていいのか分からない。

なんか自分、日本語が読めるだけで、土地勘もないし、なめろうとか、チャンジャとか、聞いたことはあるけど、それが何かを知らないし、焼酎を「どうやって飲みますか?」と聞かれても、その意味がよく分からない。
私はウイスキーを飲むので、そのままという意味で「ニート」と言ってしまったけれど、多分言うべき言葉は「ストレート」だった。
また、実は焼酎をほとんど飲んだ事がないので知らなかったが、日本酒と同じ感覚でそのまま飲む物だと思っていたら、水とかソーダで割るのが主流の様だった。

日本は新しいランドマークが次々に出来ては消えていく。そのスピードが速すぎて、ちょっと辛い。
そして、なんか自分、日本人の顔をした外国人みたいな状態になっていて、日本がどんどん遠くなっていく感覚が寂しい。

今回の訪日で感じたのは、渡英前の20代の頃の思い出をなぞるのはいい加減卒業なんだなという事だった。

夫と一緒に日本を訪れたのは約10年前。
その時は20代の頃自分が行って楽しかった場所を再訪問する旅だった。

昔と同じ事をして、同じように楽しさを求めるから、そのギャップにちょっと違和感と喪失感を感じてしまうわけで、原宿や渋谷などの繁華街を練り歩き、流行りのスイーツを食べて、プチプラのアクセサリーを20代の子に混じって物色するとか、まぁ別にやらなくても良いかな、と思えた初めての旅だった。

訪れた美容院のイケてるお姉さん(32歳)にどんなところで友人と食事をするのか聞いたら、予約解放日に有名店を数ヶ月前に抑えて、そこに行く、みたいな楽しみ方をするようだった。
アシスタントの25歳のおしゃれな若いお姉さんは、地元の餃子の美味しい店と、有名なパン屋のあんパンついて熱く語ってくれた。

私も今の自分に合った日本の楽しみ方を見つけたいな思った。