イレブンプラスはその名の通り11歳の時に入学する学校の選抜試験(=中学受験)を指します。

イギリスに住んでいて、現地校のyear3, 4位になると、ちらちら「イレブンプラス」という言葉を耳にする機会が増えてくる。自分の子供のお友達のお兄ちゃんお姉ちゃんがイレブンプラスの勉強中、、イレブンプラスで〇〇中学に受かった、、イレブンプラスの為に引っ越しをする、、そんな様な話題。

基本的にイギリスの地元の公立中学は入学テストがない。
ほとんどのところが学校からの家までの距離の近い順で入学する事になる。
そうなると、評判の良い学校の近くに引っ越して入学を確約したくなるのが人の常。
超人気の学校になると、入学資格があるのは学校から半径300m以内とか、通っている小学校の近くに良い中学もあればいいんだけど、そんなオールマイティにどの学校にも最適なエリアなんてそうそうない。

なので、地元に良い学校、もしくは適した学校がない場合、受験をすることになる。
ざっくり分けて学校は国のお金で運営されている国立(?)のGrammar schoolか私立のIndependent (private school)か。

この辺は日本と一緒。

あとはたまに公立校でも学力、言語の素質、音楽、芸術、スポーツ、演劇などなど、一芸枠を設けている所があったりする。
大体総受入人数の10%位、キャッチメント外からでもワンチャンあって、うちも何校かトライした。

日本の中学受験と違う点は、

📌偏差値という概念がない。

📌チェーンで展開している有名進学塾がない。

📌「赤本」的な過去問は書店で売っていない。

📌入試の時期が学校によってバラバラ。

📌科目はEnglishとMathsを基本に、クイズっぽいVR(verbal reasoning), 知能テスト的な NVR(non-verbal reasoning)、Creative writing(作文)で、理科&社会は私の知る限り中学の受験科目にはない。

📌人種によって受験に対する熱量に差がある。

📌休み中は塾はない。
受験中でも夜は21時までには就寝するし、習い事も辞めない。受験年でも夏休みや冬休みはちゃんと(?)旅行に行く。(主に白人達。笑)
基本的に夏休みやハーフタームなどの休み中は塾はない。(だって先生も休みたい。笑笑)

日本だと、受験に関心のない人でも塾の一つや二つ名前を言えると思うし、街を歩けば絶対に塾の広告を目にすると思うんだけど、イギリスはそれがない。
基本的に、チューターと呼ばれる家庭教師をつける。

うちはYear4の2学期から準備を始めたけれど、多分標準的だと思う。
当時、行きたい学校はおろか、どんな学校が自宅から通える範囲にあるのかも知らなかったけど、イレブンプラスという受験があるらしい。勉強して悪い事は無かろう、とそれ位の気持ちで始めました。

次回はチューター探しについて。