恋愛について2 | 手の為るように輪を描く*tenariya*

手の為るように輪を描く*tenariya*

長野県の八ヶ岳山麓在住の絵描きです。日々のつぶやきや、アートについて綴っています。

【他人を通して自分を見る】


昔はずっと、相手と向き合うって
相手の人間性を見て
違いを埋めていくものだと思ってた。
自分をどこまで相手と同化出来るか。
許すってそういう事だと思っていた。


今思うと
たいへん気色悪いですね


相手に合わせるのが優しさ
相手の事を思うのは自分を抑えること


そんな恋愛をしていた。
それが出来て初めてまともに
他人を愛せたと言えると
本気で思っていた。


でもまあ…
そんな事出来るほど大人しく
従順な質では無かったので

優しく大人しく振る舞いながら
腹黒さや反抗心が見え隠れしていた。
優しい時は女神のように優しく出来る。
でもいつだって不安定でイライラしていた。

優しくされても、冷たくされても
相手の反応に一喜一憂していて
幸せなのに苦しかった。

どんなに大事にされても、愛されてもその愛情の半分も受け取れていなかったと思う。受け取ってしまったら、その何倍にして返さなければと思ってたから。


愛情が怖くて、ウザくて仕方ない。
でももっともっと愛して欲しい。

そんな矛盾をつねに抱えていた。


私は子供の頃からずっと借金を抱えて生きて来たと思う。

優しくされたら、世話を焼いてもらったら、何かしてもらうたびに

“恩”という借金が増えていく。

返しきれ無い借金がどんどん増えて
助けてもらったのに、苦しくなる。

耐えられなくなって
関係性をリセットするように
一方的に関係を切ってきた。
恋愛、友人、同僚、恩人…

私の人間関係はリセットの連続だ。

いい加減とても疲れてしまった。


相変わらず、愛情を受け取るのが
とても苦手です。

それでも少しづつ受け取る練習。

相手の事が嫌いなわけじゃない
憎んでるわけじゃ無い

相手の幸せを願ってる

出来ればもっと優しくなりたい


そんな事を思ってる。
その為に受け取れるようになりたい。
損得で測るのはもうたくさんだ。


私が恋愛を楽しいと感じるのは
どこか打算的だから。
成就したら、恩返しをし続けなければならないと感じてしまうから。


鶴の恩返し思考…
マジでいらないわゲローゲロー


ワガママかもしれない。
結局自分を通してしか他人を見れないし
他人を通して自分を見てる。

どこまでいっても
“自分”が一番だと思ってる。