先日、レディースナイトなるホームパーティに参加してきた。
今回のメンバーは、スロバキア、ウズベキスタンにシンガポール、南アメリカにあるコロンビア、
それから韓国出身の方々で、日本人は私だけ、というホンマにインターなしょなるって感じな
集まりだった。

彼女達によると、家に招待されたら当然のように招待し返すのが当たり前のようで、
それをしなければ、「なんと無礼な!!」なーんて言われたりしちゃったりするようである。
まあ、そんなワケで、ドイツに来てからというもの、日本の時以上にホームパーティを
する回数が格段に増えてしまった。
話には聞いていたが、まあとにかく、外国の方たちはパーティ好きな人が多いのである。

しょっぱなから乾杯のお酒はコロンビア人おススメ、メキシコ地方のテキーラ。
名前はさっぱり忘れてしまったが、かなり強烈な味だったことだけは舌がちゃっかり覚えている。

そして、とんとん話は盛り上がり、おまけに酒までグイグイだ。
酒は進んでもさすがにココは主婦の集まり、話題は台所での食器のすすぎ方に移っていく。
一度イギリスに住んだことのある面々が、口々に言った。
「イギリス人ってめっちゃ汚いねん!」(注:関西弁訳)
えええっ!やぶからぼうに何を言い出すんだっ!
なにが汚いか、といえば、洗剤を溶かし込んだ水に浸けていた食器を、すすぎもせずにそのまま
だしぬけに布巾でふくんだそうな。
それは旅行雑誌などで読んだ事があるが、それをあからさまにみんなで攻撃するとは、
今回のメンバーの国の人たちはきちんと水道水で(running waterというのを初めて知った)
食器を洗っているのか、、、。
外国人の食器の洗い方ってけっこうテキトー、みたいな記事を日本で何回も読んだことがあるので
これにはかなり驚いた。

それから、ドイツ人の良いところ、悪いところ、をみんなで言い合ったけれど
その意見はほとんど共通していて、それぞれ住んでいた国は違っても、
やっぱり同じ人間なんだなあ~、、なんてチビチビやりながら、しみじみ思ったりした。



イタリア人のおばあちゃんから作ってもらった普段の家庭料理。
トウモロコシ粉で出来たパンと肉料理だった。とても温かい味がして美味しかった。
ライプチヒ歳時記-家庭料理
数ヶ月ブログをご無沙汰しているうちに、はやクリスマスマーケットの開催日が近づいてきた。
(ライプチヒは11月26日から。)
今年は秋が比較的長かったので、ゆっくりと紅葉を楽しむことが出来てホントに良かった。

秋休みが先月後半に二週間ほどあった後、サトシたちsecondary (中学、高校)の生徒のために
先週金曜日、ハロウィーンパーティ(Halloween Ball) が学校の食堂で開かれた。
もちろん、子供達がどんな格好で来るのか興味津々だったから、食料の差し入れとカメラ片手に
いそいそと会場へ入る。

今日の私の役目は、トイレの見回りだ。
注意書きには、タバコ、ドラッグ、酒、それに銃刀など持ち込み禁止だと書いてあるが、
酒タバコはともかく、ドラッグに銃刀なんて、さすがにココはドイツである。

それから、5分おきにトイレを見回ったが、女の子達はキャアキャアと身なりを綺麗に
するためだけにトイレへ来ている様子。
もしドラッグしてたらどーしよー、、との心配をよそに、彼女たちはまったく普通の子達で
ホッ!

その日夜7時から11時まで延々とダンスパーティが開かれたようだが、うちのどら息子は
友達のお父さんが家まで送ってくれて、早々と9時半には帰宅していたのであった。
彼はまだまだおぼっちゃま君である。
それにしても、今年、ライプチヒで仮装していた人達は、おどろおどろしい顔つきが多くて
びっくり。
以下参照。(サトシの同級生諸君。)

ライプチヒ歳時記-kasou


昨年買った衣装はどこへやら、二度と同じのは着たくない、と新たに購入したピカピカの衣装を
着て写真に収まる我が家の子供達。友達宅で行われたハロウィーンパーティにて。

ライプチヒ歳時記-halloween
サトシとリカがうちへ連れてくる友達には、ひとたびコシヒカリのお米で作ったおにぎりを
口にすると虜になる子がけっこう多い。

ドイツのお店で買うことのできるお米は、日本のと比べると品質は月とスッポンなのだが、
そのお米で日本通だと自負するガイジン達は寿司なんかを作ったりするのである。
もちろん、どうしようもなく味はへんてこりんだ。
だけど、そんな妙な味のする日本食レストランの、このライプチヒにはなんと多いことかっ!!
知り合いのガイジン達は、みな一様に
「あそこのレストランは、ほんまにうまいでえ~!」
「一度、いってみい。めっちゃええでっ!」(注:英語⇨関西弁訳)
とかなんとか言うけれど、ほんまにうまいわっ!なんて、これっぽちも思うはずないのである。

奈良に住んでいたとき、近所に住む農家の田中のおっちゃんから、秋になると
モチモチ、ふわふわ~な新米をいつも届けてもらっていた。
炊きたてのお米には、カニ穴がいくつも開いていたっけ。
ドイツでは、日本で作られたお米はとても高いので滅多に買わないけれど、イタリア産こしひかり
だって、外米に比べればとっても美味しいのだ。
というわけで、コレを我が家ではいつも食べている。

今朝も、お弁当を作っていると
「なあ、テオ君がなあ~お母さんが作ったおにぎり好きやから、デカいの一個作ってくれへん?」
とサトシが言えば、
「あっ、お母さん、イービーちゃんにも小さいの二個作ってええ~💗あの子、日本のお米
めっちゃ好きやねんっ!」
とおちびちゃんも口を添える。

ドイツ人も、アメリカ人だって大好きな日本のお米。
美味しいものには国籍問わず、みんな美味しいって分かるもんなんだなあ。




新しいアパートから見える眺め。毎時間ごとに聴こえてくるトーマス教会の鐘の音が
無性に心に染みる。
$ライプチヒ歳時記-近所
さて、子供達の学校の新学期がいよいよ始まった。
サトシとリカの担任はドイツの夏と共に去り、新しい先生達が世界各国からワラワラと
この小さな学校へ集まってきた。

サトシは今年でグレード6になる。(注:日本での小学6年生のこと)
少年もいよいよ、このドイツで中学生活スタートだ。

この中学校ではクラス担任は存在せず、Form Tutor なんて、なんだかいかめしい字面の
方々が各クラスにいらっしゃる。
これは、まあ、とどのつまり、各生徒のお世話係といった感じで、一人一人の宿題の進行状況、
科目ごとの理解度、生活態度、カノジョがいるかどうか、おおっとこれは違うな、
でも、なんでもかんでも生徒のことは把握している、という存在でとても重要なポジション
なのである。

サトシのクラスのTuterはスペイン生まれで、Angel がファーストネーム。
てっきり女の先生だとばかり思っていたが、新学期の日、教室で後光のように朝日を浴びる彼の
まばゆいほどのつるっ◎げぶりには驚いてしまった。

新学期にもらったという、学校の名前がデカデカと表紙に書かれたダイアリー。
その見開き数ページにある「conduct and behaviour」を必ず子供達に読ませろ!と
中学校の校長から両親あての手紙がわざわざ届く。
ソレを開いてみれば、まあ、これは、なかなか、面白いことが書いてある。
1、学校へ拳銃やドラッグを持ち込むな。
そういえば数ヶ月前、大麻を吸って退学になった生徒が数人いたなあ~
2、宝石を身につけるな。
ココには牛のように鼻に輪っかをつけた生徒がゴロゴロいる。
しかも、中には本物の牛かとみまがうほどの図体の生徒も若干いたりして、、、。
3、卑俗な行為をするな。
いやいや、ココの生徒ってところかまわずチュっチュッしてるんだけどっ。

規則は反則をするためにあるようなものである。
それはともかく、サトシよ、健全で楽しい中学生活をね、、と切に願う親なのであった。
ドイツ国内を転々と、ボーッと何もしない時間を沢山過ごした一週間。
最後の旅行先Trendelburgへ、デュッセルドルフをお昼過ぎに出発、夕方頃着いた。

ここは、ドイツ編;地球の歩き方に載っている、ラプンツェルの塔で有名な古城ホテル
である。
外装はもちろんロマンチック、その上、一歩部屋へ入ればそこはピンクの香りムンムンだ。
ライプチヒ歳時記-ホテルの部屋


そりゃあ、新婚さんが大勢でしょっ?と思いきや、
その日、玄関口にはヨタヨタしたジーさん&バーさんカップル数組がお互いの腰を支え合い、
ヨロヨロとした足取りで嬉しそうにピンクの部屋へ入って行って、、、。
まあ、それはいい。



ライプチヒ歳時記-レストラン

さて、いよいよ楽しい夕食の時間がやってきた。
とはいうものの、直前に滞在したデュッセルドルフでは、久しぶりに外で味わうスペシャルな日本食の数々に、感動のあまりたらふく食べてしまった経歴がある。
というワケで、今夜のメニューはエビのクリームスープだけにした。

黒いドレスに身を包んだ、細身のウエイトレスがテキパキ注文をとっていく。
と、目の前に座っていたダンナがおもむろに口を開いた。
「She is not angry.」
はあっっ?!アナタはいったいっ??
いや、そりゃ、ワタシはいつも怒ってるかもしれないが、何故、今、ここで他人に悩み相談っ??
この間、約2秒。
頭の中は真っ青だ。

そんなうろたえている私を知ってか知らずか、彼は淡々と話を続ける。
「スープだけ最初に持ってくるのではなく、メインディッシュと一緒に全部の料理をもってきて
くださいね。」

そう、彼はShe is not angry, ではなく、not hungry と言っていたのであった。
ホント、ナニいってんだかワケわかんない、とはこのことなんである。


ホテルレストランの朝食バイキング。
ライプチヒ歳時記-朝食


まあ、それはともかく、外国では、スープって存在はやっぱり食事のスタートで、
もしもメインディッシュを頼まなきゃ、
「アンタ、ちゃんとしっかり料理を注文しなさいよっ!」
といわんばかりの迫力ある顔つきをする店員のなんと多いことか。

お盆に全部の料理を載せて運んでくる、笑顔が素敵な旅館の賄いさんがとっても恋しい、
なんともツラい海外生活がまだまだ続く。






ラプンツェルの塔の上から見た景色。この日はとても寒くて、風もことさら強かった。
ライプチヒ歳時記-え