基礎=簡単 ではない。 | 数学の偏差値50未満のあなたが3つの習慣で成績を上げ国立大学や有名私立大学に合格する方法

数学の偏差値50未満のあなたが3つの習慣で成績を上げ国立大学や有名私立大学に合格する方法

「試験で数学の問題が解けない」「数学の成績が伸び悩んでいる」「数学の勉強法が分からない」そういった悩みはありませんか?
ここのブログではその様な悩みを抱えたあなたの数学の偏差値を10上げる為に数学に対する考え方や勉強法を変えていきます。

私が大学生になって驚いた事の一つに
春休みの長さがあります。

学校によって少し違ったりするのですが、
大抵の学校は春休みが1ヶ月以上あります。

夏休みももちろん中学、高校同様長いので、
年間に夏休みの様な長い休みが2つあるんですよ。

その休みの間、あなたは何をしますか?

さらに自分の専門分野の知識を深めるべく、勉学に励みますか?

いろいろな所を旅しますか?

ボランティア活動なんていうのもいいですね。

さすがに家でゴロゴロはもったいないですね。

是非、その長い休みに何をするか
今からでも考えてみて下さい。

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こんにちは。
数学偏差値アップアドバイザー
田中聡です。

前回の記事では、数学に必要なものは
基礎と経験
というお話をしました。

今回はそのうちの1つ「基礎」について
お話をしようと思います。

さて、皆さん「基礎」とは一体なんでしょう?
簡単? 易しい? サルでもできる?

・・・そんな風に思いついたアナタ。
是非、辞書で「基礎」という字を引いてみて下さい。



さて、何て出ていましたか?

おそらく「土台」とか「大もとになるもの」とか
出ていたのではないでしょうか?

そうなんです。
基礎という単語は
辞書的にも「簡単」という意味は
含んでいない
んです。

例えば、建築の「基礎工事」・・・
あれは、決して「簡単な工事」という意味ではなく、
実際に家を建てるには、
土台がしっかりしていなくてはいけないので、
その土台をしっかりと作る工事です。

後はスポーツの基礎練習・・・
例えば、野球なんかだと
キャッチボールや素振りなんかが
それに当たります。



・・・さて、それでは、
プロのスポーツ選手がそういった
基礎をおろそかにしていると思いますか?

・・・答えはもちろん No です。

今は大リーグで活躍している
イチローも高校生の時には
毎日10分の素振りをしていたと言います。

そうする事によって
バッティングフォームが
体に染みつくので、
イチローは綺麗なバッティングフォームで
ヒットを量産するのです。

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それでは、
数学における基礎とは一体何でしょう?

それを話す前に
あなたに一つ問題を出します。

次の問題を因数分解して下さい。








答えは出ましたか?

一応正解を言っておくと、



です。


解けましたか?

実は「基礎を身につける。」というのは
こういう簡単な問題が解ける・・・
という事ではありません。


この因数分解の基本的な解法はこうです。

因数分解の公式
因数分解の公式

という事はこの問題の場合は a+b=5。

そして ab=6。

a+b=5, ab=6 となる数字になるものは?

a と b は 2 と 3。


この様に考えたら、
この因数分解を解くことができますが、
でも、実際にこういう風に考えながら解く人は
まだ基礎が身についていません。

基礎が身についている人は
この考えが方が
感覚として身に沁みついているので
こんな事を一つ一つ考えずに、
当たり前にこの作業をやっています。

もう公式なんかは意識せずに、
反射的に「足して5、掛けて6」 になる
数字の組み合わせを考えているのです。

例えば、あなたは日本語で会話する時に
文法や単語を意識しますか?
お箸を使う時にその使い方を意識しますか?

多分、あなたは、それを無意識に
使えているのではないでしょうか?

基礎が身についているというのは
そういう事です。

教科書や参考書に出ている
「基本問題」や「基礎問題」と呼ばれるもの・・・

実は、あれは解ける様になってゴールではなく、
それが自分の体に染みついて、
その解き方が
知識としてではなく感覚として
身についている。

もっと言うと
その問題を解くのに
いちいち解き方を考える事がない
領域に来ている。

・・・本当はそこがゴールなのです。

基礎を簡単にしない。
それが数学にとっては重要です。

次回は、その基礎を身に付ける為の
手段についてお話しますね。