帰り道 | ミ―ナに恋をして

ミ―ナに恋をして

誰も読まない、誰も覗いてくれない、寂しくてしょうがない、甘えたい、すがりたい、泣きたくてしょうがない、でも、誰も助けてはくれない。そんなブログを書いてみよう。

帰り道

来たか、やっぱり、そういうことか

とぼとぼ、ひとり帰る道

落ちぶれてゆく、情けない

物忘れ、名前が浮かばん

いよいよだな、ボケの始まり

それが宿命、道理というもの

そんなにくよくよ、しなさんな

いっぱい見てきた、看取ってきた

徐々に弱ってゆく人を

子供に帰る道すがら

険しい峠を乗り越えて

ゆっくり降りてゆく、その姿

見ないふりしながら、じっと見つめて

ただ、後悔の念を禁じ得ない

あの時、どうして、もっとと思う

 

老いることが、みじめに思える

思い過ごしだ、早とちり

ただ、とぼとぼ、道草しながら

いつか来た道、帰ってゆくだけ

かわいい赤ちゃん、ちゃんちゃんこ

その姿に戻ってゆくだけ

 

枯れ葉のように、落ちてゆく

ただ、はらはら、舞い落ちる

カサカサ、カラカラ、音がする

 

いっぱい見てきた、看取ってきた

ただ、後悔だけ残る

ちっぽけな自分が嫌になる