「あ!おかえり~」
不思議な出立ちをした少女がいった。
くせのないさらさらの茶色の腰まである髪を、耳の下で二つに結っている。
十五くらいで、少し童顔がはいっていて、かわいらしい。大きい海と同じ蒼の瞳している。
淡い青の耳飾と鏡の首飾りをしている。白い薄い布をまとい、巫女に似た黄緑の衣装をしている。
腰帯から、細い白布が四枚出ている。
十二神将のひとり・天后である。
十二神将とは、占いにかかせない六壬式盤の神。ほかにもいるけど、朱雀・青龍・玄武・白虎・天后しかしらない。もっと勉強しなきゃならないな~。
「天后」
むすっとした顔で、成高は正座する。不審に思った天后は問いただした。
「この顔は何よ!母的存在の私にどーんと」
胸をはる天后に、成高は話し出した。
天后はだんだん苦い顔をした。
「うわー、晴明らしいは~」
「そうだよ!!」
成高は立ち上がり、
「元服してない僕と、元服して間もない吉昌を共に妖怪退治をするなんて」