60年代洋楽を時系列に振り返るコーナー9回目です。
今回は1965年5~6月分になります。
この期間の全米ビルボード・チャートTOP40で最も上位にのぼりつめた曲の中から、私の好みの度合いで5つ星評価し、4つ星以上を推しの曲としてピックアップします
4つ星と5つ星のあいだの微妙な加点はで表現しています。
1位 Ticket To Ride - The Beatles
通算8曲目の全米NO1ヒット。邦題「涙の乗車券」
こちらも有名曲ですね。イントロからのリフ、特にリンゴのドラムがすごく印象的。昔は何気なく聴いてたけど、よ~く聴くと演奏が凄まじくカッコいいです。あと「静かな地域つら~い~」って空耳も忘れられません(笑)
1位 Help Me, Rhonda - The Beach Boys
「涙の乗車券」から首位を奪ったのはこの曲でした。ビーチ・ボーイズ2曲目の全米NO1ヒットで2週1位をキープしています。
ポップで爽やかな曲で、弾むようなノリが楽しいですね~♪元々はアルバム「The Beach Boys Today!」の中の1曲でしたが、ブライアン・ウィルソンがヒットを確信し、リアレンジしてリリースしたところ思惑通りのビッグ・ヒットに。こちらはアルバム「Summer Days (And Summer Nights!!)」の方に収録されています。イントロはオリジナルのウクレレから始まるバージョンの方が個人的には好きですが、このオリジナルの方はミックスというか音量のバランスがなんか途中おかしくて気持ちが悪いと感じてるのは私だけかな?
1位 Back In My Arms Again - The Supremes
ビーチ・ボーイズの「Help Me, Rhonda」から首位を奪ったのはこの曲でした。
ダイアナ・ロス率いるシュープリームス5曲目の全米NO1。 まさに絶頂期ですね。こちらもグループのイメージにピッタリのポップで可愛らしい曲。ちょっと「This Old Heart of Mine」に似てるところがあるかな!?ソングライターはこの曲含めすべてのNO1ヒットはH=D=Hが手掛けており、他のアーティスト含め、この時期にソウル史、ポップ史に残る名作を量産しています。
1位 I Can't Help Myself - Four Tops
シュープリームスから首位を奪ったのは、同じくモータウンのフォー・トップスのこの曲。1週だけ次のバーズに首位を奪われますが、翌週には首位を奪還しています。
こちらもモータウンを代表する曲ですね。こちらもソングライターはH=D=H。モータウン特有の弾むようなビートに、ぶ厚いボーカル&コーラスが乗っかった男臭いダイナミックさがタマりません!
1位 Mr. Tambourine Man - The Byrds
アメリカ西海岸出身のフォーク・ロック・グループ、バーズのデビュー曲にして全米NO1。
オリジナルはボブ・ディランで、このグループは初期に数多くのディランの曲を取り上げています。元々メンバーの多くがフォーク・シンガーとして活動していたようですね。ディランとビートルズの融合を意識していたようですが、この曲でその方向性が明確に伝わってきますね。アコースティックの瑞々しい音と美しいハーモニーが魅力的。
2位 Count Me In - Gary Lewis & The Playboys
アメリカのポップ・ロック・バンド、ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズ、全米NO1「恋のダイアモンド・リング」に次ぐ大ヒット。
このグループは「恋のダイアモンド・リング」よりも、この手のキラキラした爽快なポップ・ナンバーが実に素晴らしい!ピアノの音も洒落てるし、間奏のアレンジもカッコいいな~。洗練のかたまりだと思います!
8位 I'll Be Doggone - Marvin Gaye
こちらもモータウン勢ですね。マーヴィン・ゲイ3曲目のTOP10ヒットでR&Bチャートでは初の首位ゲットです。
アップテンポでポップなソウル・ナンバー。ここでのマーヴィンは結構リキんで歌ってますが、軽やかで溌剌とした感じが良いですね~。スモーキー・ロビンソン作で、ミラクルズのメンバーもバックをつとめています。
9位 The Last Time - The Rolling Stones
初期の代表曲「サティスファクション」のひとつ前のシングルで、アメリカでは2曲目のTOP10、UKでは3曲目のNO1をゲットしています。
まずはイントロのリフがめちゃカッコいい!サビのメロディーなんかはポップなんですが、演奏のラフで黒い感じが実にストーンズっぽいですよね。めっちゃ渋くてカッコいい
10位 It's Not Unusual - Tom Jones
トム・ジョーンズの初ヒット。邦題「よくあることさ」
この人、てっきりアメリカの方かと思ってたらイギリス出身だったんですね。今さらですが
というのも、この曲のダイナミックでド迫力な「It's ショータイム!」といった圧巻の声量やパフォーマンスが、すごくラスベガス的なのでそう思い込んでしまってました。それにしても、この軽快で楽しいノリ好きだな~♪なんか布施明の「変わった~~!!」の熱唱を思い出すのよね
16位 Ooh Baby Baby - The Miracles
こちらもモータウン勢、スモーキー・ロビンソン率いるミラクルズの代表曲のひとつ。
一時期、もうこの曲以外聴かなくてもいいやと思ったほどハマった曲です。感動的な美しさで聴くたびにウルウルしてしまいます。チャート的に最高16位とあまり振るわなかったのが不思議ですが、ソウルの大傑作のひとつでしょう!!
25位 We're Gonna Make It - Little Milton
米国のブルース・シンガー&ギタリスト、リトル・ミルトンのポップ・チャート唯一のTOP40ヒット。
ポップなソウル・ナンバーでブルース仕込みのしゃがれ声でシャウトするボーカルが魅力的。迫力ありますね~。R&Bチャートでは1位になっています!
26位 I Do Love You - Billy Stewart
巨漢のR&Bシンガー、ビリー・スチュワートの初ヒット。
とても美しいスウィートなバラードで、ロマンチックなムード満点ですね後にR&Bグループ、G.Q.がカバーしてオリジナル以上のヒットになっています!(1979年20位)
39位 Subterranean Homesick Blues - Bob Dylan
アルバム「Bringing It All Back Home」からのシングル・ヒットで、ディラン初のTOP40ヒット。
このアルバムから、グッとロック・サウンドに変化しているんですよね。この曲もブルージーでルーズなR&Rで、歌もラップみたいで、めっちゃカッコいい。そしてPV。歌わずにひたすら歌詞のキーワードが書かれた紙をめくるクールさ。いや~、カッコいいな~。
というわけで、今回はここまで。
皆さんのお気に入りの曲はありましたでしょうか