80年代洋楽を時系列に振り返るコーナーの1980年編が終わったので次は1981年編に入りますが、平行して60年代編もスタートしたいと思います。
60年代は1964年からのスタートになります。なぜ1964年からなのかは記事中でも触れていますが、私の洋楽チャートを追いかけている起点がビートルズ登場以降だからです。
といっても60年代はリアルタイムどころか生まれてもいない頃。完全に後から聴いた世代ですが、時系列に追っていくことでポップスが目まぐるしく進化していく過程が楽しめるんじゃないかと思います
というわけで、
60年代洋楽を時系列に振り返るコーナー1回目です。
今回は1964年1~2月分になります。
この期間の全米ビルボード・チャートTOP40で最も上位にのぼりつめた曲の中から、私の好みの度合いで5つ星評価し、4つ星以上を推しの曲としてピックアップします
4つ星と5つ星のあいだの微妙な加点はで表現しています。
1位 I Want To Hold Your Hand - The Beatles
まずは、この曲でスタートできるのが何より嬉しい
既にイギリスで成功していたビートルズですが、アメリカでは最初は泣かず飛ばずだったところ、この曲で一気に大ブレイク。7週連続1位となりました。邦題「抱きしめたい」
超有名曲ですよね。ベタですが、やっぱり良い曲です。アメリカン・ポップスを変えた曲と言われるだけあって、確かにこの曲のヒット以前はオールディーズの時代で、以降はロックやポップスが多様化しヒット・チャートが様変わりして行きます。ポップス史の黒船来航というか、まさに革命的な出来事だったのだと思います。あと、空耳の「アホな放尿犯」にもヤラれました(笑)
3位 Dawn (Go Away) - The 4 Seasons
1962年に「Sherry」が全米NO1になって以来、ヒット連発の好調期。この曲は3位どまりですが上位1,2位をビートルズに占領されながらも長期間追従しており、かなりの健闘でした。
ポップで爽やかなナンバーで、ちょっとロックっぽい感じも。フランキー・ヴァリのボーカルもパワフルですよね。この時期台頭してきたビートルズやビーチボーイズあたりもライバル視してたりして。オールディーズ風からひと皮むけた洗練が感じられます。後にミスチルも「シーソー・ゲーム」で拝借した間奏のアレンジがよいアクセントになってます♪
5位 Um, Um, Um, Um, Um ,Um - Major Lance
1963年のヒットでカバーも多い「The Monkey Time」でも有名ですが、こちらが最大のヒット。
「The Monkey Time」同様、ライターは当時インプレッションズを結成していたカーティス・メイフィールド。2人は幼馴染だったようですね。曲調はやはりインプレッションズ風で典型的なカーティス・メイフィールド節。軽快で爽やかな雰囲気が良い感じ。妙なタイトルで、ちょっと内容までは分かりませんが、サビのハミングがそのままタイトルになってます。
8位 Quicksand - Martha & The Vandellas
前年に「Heat Wave」が大ヒット(4位)「Heat Wave」はザ・フーやザ・ジャムもカバーしたロック・ファンにも有名な曲ですが、こちらも同系統のアップ・テンポなナンバー。モータウンのアーティストで、ライターおよびプロデュースはお馴染みH-D-H。モータウンらしいリズミカルに弾けた感じが楽しい♪
12位 Talking About My Baby - The Impressions
カーティス・メイフィールド率いるシカゴ出身のヴォーカル・グループ、インプレッションズの前年に大ヒットした「It's All Right」(4位)に続くヒット。
「It's All Right」同路線のダンサブルなナンバーですが、こちらの方がよりリズム感が強調されてますかね。同時期に人気上昇中のモータウン・サウンドの影響もあったりして。サビのちょうどイイところでファルセットになるのが、いかにもカーティス節。カッコいいです!
というわけで、今回はここまで。
皆さんのお気に入りの曲はありましたでしょうか