水中カメラマンのデスクワークな日々 -5ページ目

東海汽船130周年のあゆみ&2020年新造船2隻デビュー!

伊豆諸島方面のロケではよくお世話になっている東海汽船のYoutubeチャンネルに
「東海汽船130周年のあゆみ」と「東海汽船 2020年新造船2隻デビュー!」の動画がアップされました。
こちらの動画の伊豆諸島各島の実写映像を提供しています。

 

●東海汽船130周年のあゆみ

 

●東海汽船 2020年新造船2隻デビュー!

 

映像作家・映画監督、中野裕之が撮る東京諸島11島の11作品「東京宝島」

制作協力として参加させて頂き、昨年全国ロードショー公開した

映画『ピース・ニッポン』 の中野裕之監督から再び声がかかり

今年 ロケに参加している東京諸島11島の中野裕之監督による11作品

が、「ONE STORY 」に 順次公開されています。

 

映像作家・映画監督、中野裕之が撮る11島の11作品。

 それは未来に残したい日本の記録。[東京"真"宝島/東京都]

 

父島

 

母島

 

八丈島

 

青ヶ島

コニカミノルタプラネタリウム「Starry Island 南十字星を見上げて」

撮影で参加したジープ島を舞台にしたプラネタリウム番組

  「Starry Island 南十字星を見上げて」 がコニカミノルタプラネタリウムの

「天空」(東京スカイツリータウン内)にて 上映中です。(2019年5月~)

Satrry
 

「変化に順応する」という事

久々のブログの投稿、ほぼ1年ぶりです。

いわゆるSNSは、ブログからFacebook、Instagramと主流が変わり、
今も変わり続けています。

私もその変化に振り回されているというのが現実でしょうか?

生物進化論のダーウィンの言葉とされている

「強い者が生き残るのではなく、変化に順応できたものが生き残る」

「自然淘汰」を表したこの言葉は、一人の人間として生きていく、ビジネスの競争社会で生きていく現代の身近な事象にも当てはまる非常に重い言葉だと感じています。

私が関わる映像業界では、アナログからデジタル。放送波からインターネット。
SD・HDから4K・8K。VR・ARの登場やAI化。

目まぐるしく時代は変化してきています。

では、「変化に順応する」にはどうしたら良いのでしょうか?
「新しいものに飛びつく」これもひとつの順応の仕方だと思います。
ただ、「新しいものに飛びつく」事が変化に順応する唯一の方法では無い
という事も長年生きていると感じる事です。

「新しいもの」が登場すると「従来のもの」との間に、「隙間」が生じます。
「隙間市場」という言葉があるように、「隙間市場」を狙っていくというのは、弊社のような小さな会社や個人レベルのフリーランスには向いている気がします。
「新しいもの」の本流には、大手も含めて大勢が参入し激しい競争が生まれます。

「世界に一つだけの花」という歌がありますが、「自分だけのオンリーワン」
が大切だという事、これも本当に痛感する事です。
私にとって「変化に順応する」という事は、

「変化の中に自分だけのオンリーワンを築き上げる事」

だと私は思っています。「築き上げる」と表現したのは「簡単にマネされない」事を時間をかけて築くという意味を込めています。

私がメーカーのサラリーマンを辞めてアクアジオグラフィックに専任するようになり、もう15年目になります。

振り返れば、映像はアナログからデジタルへの切り替わりのタイミング、映像ビジネスもインターネットの活用が当たり前になりつつあるちょうど良いタイミングに生じた「隙間」に、上手く入り込め綱渡りでなんとか15年やってこれた気がします。


でも、これからの時代どうなるかはわかりません。「変化に順応し続けなければならない」事は確かでしょう。そして「自分だけのオンリーワン」という武器も必要です。

だいぶまわり道をしましたが、SNSの主流はどんどん変化していますが、
自分なりに「地に足をつけて」これからも発信し続ければと思っています。

 

AI(人工知能)やブロックチェーン技術とこれからのクリエイターの仕事

またまた久しぶりのブログ投稿になってしまいました。

最近は、Facebook,Instagram,Youtube,Twitter,そしてブログ とSNSに手を広げすぎて

どれも中途半端になりがちです。

 

でも、近い将来そんな心配もなくなり、 AI(人工知能)ロボットが私の代わりに

自動的にやってくれるようになるかもしれません。

数年前なら、遠い未来の夢物語でしかなかった事が、今すぐにでも実現できる

身近な話になったと感じます。

 

2016年のニュースで、 IBMの  AI(人工知能)  ワトソン (Watson)が 映画の本編から

予告編を 自動編集したというニュースが報道されました。

過去の 映画の本編と 予告編 の関係を  AIが学習( ディープラーニング )する事で、 

本編から 予告編 を自動的に編集してくれたのです。

 

これを今の私の映像制作の業務に応用すれば、私が撮影した映像素材から、 Youtubeに

投稿するコンテンツをAIが自動編集してくれる事が、既存の技術でもう出来るという事です。


しかも、  ワトソン (Watson)のAPI(  Application Programming Interface)は、

なんと無償で公開されています。 

そのAPIは、私が扱えるようなものかどうかは疑問ですが、その気になれば夢物語だった事が

実現できるのです。

おそらくは、

● 膨大に撮影した 写真(映像)素材から、良いカットのみを自動選別してくれる。

● RAWデータで撮影した写真(映像)を、自分好みのトーンで 自動現像/カラーグレーディング してくれる。

●  写真(映像) に写っている被写体を画像認識して、自動的にキーワードをタグ付けしてくれる。

 たとえば、富士山の映像から、自動的に「富士山」というタグを付け、花が写っていれば種類も識別して「桜」というタグ、

 緯度経度情報から撮影ポイントを「河口湖」。みたいな感じに

 

この程度の事は ワトソン の APIを使いこなせればできる事と想像します。

 

アクアジオグラフィックは、 映像素材・コンテンツの販売が、ビジネスモデルの一つなのですが、

映像素材を販売する上で必要な作業が、 キーワードによるタグ付けです。 

AIにより自動的に タグ付け してくれる、さらには、  タグ付けするまでもなく、 映像の中身を認識

できれば、その映像を必要としてくれる顧客にピンポイントに提案できるのです。

 

今でも、Youtubeで動画を視聴すると、関連動画が次々と候補がリストアップされます。

今は、作者が入力したタグ情報を元に関連付けしている部分が多いかもしれませんが、近々、

AIが動画コンテンツの内容を理解した結果の関連動画が リストアップされるようになるでしょう。

 

 

そして、なにかとニュースで取り上げられる機会が増えた仮想通貨でお馴染みのブロックチェーン技術。

ブロックチェーンは、 著作権の管理 にも有望な技術です。

例として音楽著作権の管理の話がよく持ち出されます。 今までの音楽著作権の管理は非常に複雑で、

著作権者が誰で、著作物がどう販売され、著作権料がどう徴収され、 徴収された 著作権料を著作権者

にどう分配されたか、という非常に複雑な流れを、かつては日本ではJASRACが一元管理をしていたところに、

ネットの普及による独自なものが加わり、ますます混沌としていたわけですが、 ブロックチェーン技術を

応用すれば、全てクリアになると言われています。

そして 著作権者の最大のメリットは、 著作権料の中間搾取を排除できる点です。 

(中間搾取の既得権者にとっては死活問題ですが)

 

同じような事が、写真や映像でも言える事で、  著作権管理のポイントは、作品の作者の特定と作者に

正当な 著作権料がちゃんと還元されるしくみです。

 

写真集や音楽CDを1000円で販売しても 作者に支払われるのは、50円~100円という現実。

写真集や音楽CD が売れないという時代に、「がんばって1つ売っても 50円~100円 じゃあやる気が

出ないなぁ」という現実。

それが、  ブロックチェーンで、

「100円 で客に直接売っても、 100円 全部自分の懐に入るなら、もっとがんばって沢山売ろう!」

「もっと沢山売れる なら 10円 で売っても良いかも?」

「1円なら世界中の人がもっと沢山買ってくくれるかも?」

こんな事が実現できるのが ブロックチェーン技術です。

 

でも、「全てのクリエイターが飛びついて皆がやったら結局は数に埋もれてしまうだけでは?」というのが、

Youtubeとか、Instagram での現状でもあります。

良い映像、良い写真を 初めてYoutubeやInstagram に投稿しても、誰の目にも止まらないのが現状です。

人の手がいろいろ(チャンネル登録者やフォロワーを増やす努力、時には炎上とか)関わって、

やっと 視聴数やいいねの数に繋がっているのです。

 

そこで期待できるのがAIです。

AIが人間の感性で、映像や写真を見て感じて、それに同調してくれそうな人にレコメンドする。

数に埋もれてしまっていても AIが見つけ出して気に入ってくれそうな人に教えてくれる。

こんな事が実現するのも、もうすぐのような気がします。

 

AIやブロックチェーン技術が実用レベルでいろんな事が実現すれば、クリエイターを取り巻く世界が

一変するような気がします。

良い事も沢山実現するでしょうが、 クリエイターとしての本当の実力が問われる時代にもなるでしょう

AI が クリエイター の仕事を奪ってしまう分野もある事は容易に想像できます。(パターンに従った映像編集など)

世界中のクリエイターを熟知しているAIが、私やあなたにダメ出しするかもしれません。

長年の努力で手に入れた既得権が、何の役にも立たなくなるかもしれません。

 

100年後はわかりませんが、私が今の仕事を続けている間は、 AIやブロックチェーンを使う側の立場で、

わくわくした気持ちで仕事を続けられればと願うこの頃です。