芹香斗亜さんの記者会見に思う事 | 麻里子の宝塚なひとりごと

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急死問題と退団「直接関係ない」 宝塚歌劇団宙組トップ・芹香斗亜さんが会見 - 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20240903-BUVEELAWPBP3XBBPGP644XOPTU/

本日は仕事で、リアルタイムでは記者会見が見れなかったので、ネットの記事で読みました。

昨年9月のパワハラや過重労働が原因でお亡くなりになられた生徒さんの事には、全く触れず、勿論謝罪や反省の言葉も無く、通常のトップスターの退団会見と全く同じでした。

芹香斗亜さんが、語られる言葉も、まるで亡くなられた生徒さんがいらした事も、宙組公演が長い長い間休止状態で、多分芹香さん自身が楽しみにしていらしたであろう「ファイナルファンタジー」の舞台が中止になった事など、芹香さんにとって、大変な出来事が多々あられたと思います。

そうした内容について、何一つ語らず、記者さんたちがお聞きになりたかったことも、
「退団には関係がない話」と司会者に遮られているなら、宝塚歌劇団は、何故記者会見という形にされたのでしょうか。

芹香さんがほほ笑みながら、「非常にエキサイティングな宝塚人生でした」と18年間を振り返えられ、急死問題の退団への影響については「直接関係があることではないです」と述べられたそうです。

また、宝塚で学んだことは、「自分自身と誠実に向き合うこと」だと話した芹香さん。退団後については「心躍る、ワクワクしたことを見つけていければ」と述べられたと書かれていました。

…この内容で、記者会見をされて、芹香斗亜さんのファンクラブの方々や応援されている方々は、とても納得されて拍手を送られるでしょうが、私個人の意見ですが、記者会見をする必要があったのか、疑問です。

宝塚歌劇団が、あの内容のパワハラがあったと認めた、そして恐らく芹香さんは謝罪のお手紙を書かれたことも明らかになっています。
そして、今まではこの件に関して自らが公式の場で発言されることはなく、どう考えていらっしゃるのか、全く分かりませんでした。
が、このような退団記者会見という場でも、終わった事としても、謝罪や反省の言葉を述べられない状態(歌劇団にとめられているのか、自分に反省する事など無いと思われているのか)だとしたら、記者会見をされなかった方が良かったと思います。

本当に残念な会見だったように思えてなりません。
もし、ご遺族の方々が、この会見についてのニュースを目にするようなことがあるなら、それはお辛くて切ないと思います。

娘さんの死が、宝塚歌劇団にとって、無かった事にされて、これほど命が軽く扱われている事に、親と言う立場で私も怒りさえ覚えます。

ニュースで見る限り、芹香さんの表情は、通常の退団会見のトップスターさんと違い、晴れやかな笑顔とは、遠く感じられました。

宙組のパワハラ問題や上級生至上主義、過重労働などは、芹香さんがトップスターになる以前から宙組にあった事は明らかです。
その前にトップスターでいらした方、その前の組長さんなどの幹部の方々、プロデューサーや演出助手などの方にも責任があります。が、だからと言って、芹香さんに全く責任が無いとは言えないと思います。

舞台でこれだけ素晴らしいパフォーマンスを発揮して、宝塚の舞台に輝きを添えていらした芹香さんの安定した歌唱力や実力にいつも感嘆して、余りにも長い2番手時代にモヤモヤしたものも感じてきました。
その芹香さんが、トップスターになられて、本当に良かったと思っていた自分が過去にいます。

全ての過ちは、宝塚歌劇団の、一人の命がパワハラや過重労働で失われた、宝塚歌劇団もそのパワハラを認めて、当該関係者が謝罪したにも関わらず、上司から生徒に至るまで誰一人責任を取らずに、無かったことにして、そのままの体制で再出発していること、コレに尽きると思います。

本当に残念な記者会見でした。
怖いなぁとさえ思いました。