雪組公演「ベルサイユのばら」を観劇 | 麻里子の宝塚なひとりごと

麻里子の宝塚なひとりごと

宝塚歌劇とベルサイユのばらが大好きな麻里子が日常の徒然を語りたいです
よろしくお付き合いくださると嬉しいです。

本日11時公演を観てきました。








私は原作のリアルタイマーで特に原作への思い入れが強いので、この宝塚「ベルばら」に関しては、結構な辛口なので、ご了承願います。


宝塚ファンの、彩風咲奈さんのファンの立場から見たら、衣装も華やかで豪華、特に咲奈さんは取っ替え引っ替えお着替えされていて、スタイルの良い咲奈さんを見ているだけで眼福。

フィナーレは、特に咲奈さんのさよならショーのように踊りまくっておられて見応え充分。満足でした💕


宝塚の歌舞伎のような古典、と言われる方もおられる位、台詞回しも仰々しい場面もあり、ワンパターンとも思われる演出に展開。これだけ長くベルばらを見続けていると、ほぼ全ての場面が頭に入っていて、オスカルとアンドレ編、オスカル編、フェルゼン編、アントワネットとフェルゼン編の殆どの台詞も頭に入っているので、やはり原作のファンとしては、腹の立つ場面やら台詞が色々あって、もう、良い加減慣れるでしょう!と思うのですが、これがまた、オスカル様に関するものは、どうしても聞き流せないんですよねー、困ったキョロキョロ


やはりこのフェルゼン編、オスカル様の描き方がね、原作のファンには辛いですねー。

同志のあんこさんも言われていますが、原作のオスカル様の良さがまるで、感じられないです🥹


容姿的にぴったりの朝美絢さんがオスカル様と言うので、めちゃくちゃ楽しみにしていました。

いやもう、原作通りの美しさを想像してきたのですが、カツラがね、輝くようなブロンドの髪じゃなくて、ブロンズみたいです。一字違いですが、見た目えらい違いですわー。

ベルばら50で、凰稀かなめさんの輝くようなブロンドの髪を見たので、余計にカツラに違和感です。

化粧が上手いあーさの化粧も、いつもよりなんだか違う〜びっくり何故なんでしょう…。

それに、あーさの声がいつもと違って、なんだかビミョーに高め。

オスカル様が、軍服姿で動かれると、やはり原作の再現度は見事で、やはりときめきますねー。


縣千さんのアンドレとの並びもきれいで、しっくりしていて、良い感じでした。


今回のフェルゼン編は、かっての大浦みずきさんの花組フェルゼン編とよく似ています。仮面舞踏会の歌姫が、この時は峰丘奈知さん。本当に素晴らしい美声の方でした。

ジャンヌは確か演技派だった梢真奈美さんでした。今回は舞踏会の歌姫とジャンヌが音彩唯さん。悪女ぶりが半端なく、目力もあって、上手いなぁと唸りました。


仮面舞踏会の出会いで、一瞬で恋に落ちる3人。この辺りの女心がとっても雑で、いつも思いますが、悲しい。

無礼者ーと怒っておきながら、謝罪されたら、コロリと態度を変えて

「なんと言う潔さ、私は私の心をときめかせる人に初めて会った…」

えっ、そんなに簡単に?びっくり


長い原作を端折らなきゃいけない、分かりますが、あのクールなオスカル様、そんな簡単に恋に落ちますかねぇ。

オスカル様が、フェルゼンに恋心を抱くのは、命を掛けて、アメリカ独立戦争に参加して、アントワネットの名誉を守ったからなんですよー。


「男の格好をしていても、君には男の気持ちなど分かりはしない、わかっていたら、こんな残酷な事は言えない筈だ」

こんなひどい言い方、ありますか。

その後、実際の男、メルシー伯爵も同じ事言ってますよー。メルシー伯爵も男の気持ち、分からないんでしょうかね。


そしてこの台詞、ずーっとずーっとフェルゼン編に出てきてます。

そして、アントワネット編には

「同じ女だからと心を許していたのに、いつの間にかあなたは女の気持ちを失ってしまったのねー」

が、ありますよー。

何故こんな風に宝塚のオスカル様は、2人から詰られるのでしょう。謎。


そしてそして、極めつけのあのフェルゼンからのお手紙。

「君を愛しているのはアンドレだ」

の一言で、あっという間にアンドレが好きになり、身を委ねるオスカル様って一体…。


今回はオスカル様のお部屋で手紙を読んでいるのですが、大浦みずきさんのフェルゼン編では、廊下でお手紙読んでましたね。

廊下を歩きながら、アンドレが私を…とかブツブツ言いながら歩く姿、ちょっと悲し過ぎました。

今回のあーさ、この難解な場面を必死で演じてくれていて、その懸命さに敬意。


はぁ、ほんとに、あまりにもデリカシーが無いと言うか、いつものベルばらなんですが、令和になってさえ、この場面、この台詞なんでしょうか。


アカン〜ついつい、突っ込んでしまいます。

原作ファンは、いつも宝塚ベルばらに複雑な思いです。が、やはりキャラクターのビジュアルの再現度の高さは宝塚がピカ一だと思うので、この脚本とのギャップがしんどいですね😓


いつかは、原作キャラクターの、他の人はどうでも良いですが、オスカル様を原作通り描いてくれる脚本演出で、ベルばらが観たいです。切なる思いですねー。

長くなるので続きます。