「王家に捧ぐ歌」博多座公演を観劇❗その2 | 麻里子の宝塚なひとりごと

麻里子の宝塚なひとりごと

宝塚歌劇とベルサイユのばらが大好きな麻里子が日常の徒然を語りたいです
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今回は役替わりを中心に。

まずは、注目の二人から、
アムネリスの彩花まりさん。

大劇場公演では、宝塚きっての美貌の玲美うららさんが、艶やかに誇り高い王女を演じ、歌唱力の難が記憶に残ります。

今回は、みりおんの同期の彩花まりさんが、この大役に挑みました。

確かに歌唱力、芝居も大健闘で、合格点です。あの豪華な衣装も、何とか着こなしていました。

でも、このアムネリスは、エジプトの王女であり、かなりの風格や位取りが必要な役。

ファラオが突然、暗殺され、しかも愛するラダメスが、裏切り者だと知らされて、狼狽え騒ぐ人たちを前に

「狼狽えてはなりません❗」

ラダメスの剣を抜き、
「たった今から、私がファラオとなり、エジプトを治めます❗今度こそ、エチオピアを攻め滅ぼすのです❗」
このあたりの、まわりをひれ伏させるくらいの威厳や風格が、厳しいかな。

比較するのも酷ですが、こう言う場面が、うららちゃんの場合は圧巻で、毅然とした王族の気品に溢れ、ひれ伏するくらいの神々しさ。
う~ん、こういう風格ばかりは、努力だけではいかんともしがたい~しょぼん

そして、歌唱力が、素晴らしいのかと言いますと、うららちゃんよりは、間違いなく上手いです。

が、エトワールを純矢ちとせさん(せーこさん)が、されたのですが、彼女の豊かな声量、広がる歌声や余韻といったレベルにも及びませんでした。

やはりせーこさんに、アムネリスを演じてほしかったなぁと個人的に思いました。辛辣な意見でスミマセン。

考えようによっては、アムネリスの存在感が弱いので、主役のふたりの進化した演技がなお、際立ち、新たな感動を呼ぶのかもしれません。

3人で並び立ち、歌ったり踊ったりする場面、ラダメスとアイーダの存在感は半端ないものがありました。

次に注目のウバルト、桜木みなとさん(ずんちゃん)。
こちらも、大劇場は、真風さんが、妖しく力強く、恐ろしいばかりに迫力満点で演じていました。

博多座では、期待の若手、ずんちゃんです。
最初から、真風さんとは全く違うウバルトの役作り❗

博多座では、演出が若干変わり、ウバルトは、兄と言うより双子のような気持ちで、と木村氏が指導されたそうで、兄のような年上の雰囲気がないです。

が、その方がずんちゃんには、ずっと自然な感じで気負うことなく、伸び伸びと演じていました。

アイーダを疎む場面、ナイフを振りかざし、女神のお告げがあったと笑う場面の表情など、なかなか迫力があり、中でも、ファラオを暗殺して、自害するときの表情は狂気に満ちて、今までのずんちゃんにはない、妖しい色気を感じました。

歌もダンスも良かったし、何より、この役を自分のものにしてみせるぞ、と言う気概が、ありましたね。

エジプトから、ラダメスの戦友ケペルの澄輝さやとさん、カマンテの蒼羽りくちゃんも大健闘❗

ふたりとも新たな気持ちで、新鮮に演じているのが好感が持てました。

サウフェの星吹さんの歌も良かったです。

エジプトのすごつよ、女官のふたり、瀬音リサさんと綾瀬あきなさん、弾けっぶりがすごくて、溌剌、楽しかったです。

全般的に、主役のふたりの熱演ぶりに負けじとチームワークよく、皆さんで、素晴らしい舞台を見せてくれました🎵

ぜぇぜぇ、あと一回続きます~。
お付き合い下さいませ~。