グリームのジーンズはある意味「反則だ!」みたいな事を以前メディアさんから言われた事があります。
これは紛れない褒め言葉でして、この言葉の基となっているのが、僕がオーナーを務めるショップの事業形態にあります。
元々、僕はジーンズが好きでこの業界に入った人間でして、人並み以上?にジーンズに特化している所があったりします。
当然、オーナーを務めるショップでもジーンズは主流な訳でして、取扱モデル数は100型以上に及びます。
だからと言って、それらのジーンズを参考にグリームのジーンズを企画する事は無いのですが、数多くのジーンズの中で一番気を付けいるのが「綺麗な仕上がり」です。
この部分に関してだけは「反則」と言われてしまうかも知れませんが、多くのジーンズを参考にしています。
例えばバックポケットです!
これは201のポケットなのですが、ホームベースの下部分を直線で繋ぐと正方形になる様に型紙を起こしています。
画像だとこの感じの方が判り易いですかね?
画像の下のラインを直線に例えると、リッジラインを囲っている内側のステッチは略正方形になる様にしています。
これは僕が所有していたオリジナルのヴィンテージが、たまたま同じ仕様だったのですが、そこに気付いた時に「綺麗だなぁ・・・」と思い、採り入れる様にしました。
で、さっきの「反則」の部分なのですが、僕のショップの他のジーンズは「どうなっているのかなぁ?」って、確認出来るので、そういう部分に関しては「反則かなぁ?」って、思う訳です。
まぁ、実際にはポケットの形状が著しく歪なヴィンテージもあるのですが、それはあくまでヴィンテージの良さであって、僕がリリースしているのは「新品」なので、特にここには気を使っている訳です。
それに、洗って捻じれが生じれば自ずと歪になるので、「態々する事も無いかな?」っていうのも、本音だったりします。
また、色落ち後の「綺麗」にも様々な部分で拘ったりしています。
例えばこちらです!
画像では伝わり辛いんですが、立体的な凹凸です。
これも、色落ちしたヴィンテージから参考にして採り入れた仕様なのですが、所有するヴィンテージの当たり感が凄く「綺麗」に見えて、「何でかなぁ?」と調べて行くうちに辿り着いたんです。
全てのヴィンテージが同様になっている訳ではありませんが、僕はここに反応してしまったんですね。
ベルトループ等ではメジャーな仕様になっていますが、それ以外の所々では、まだまだマイナー仕様だと確信出来るのも僕のショップで見比べる事が出来る「反則」である事は言うまでもありません。
まぁ、どれもこれも、ヴィンテージディティールに拘らない方にはどうでも良い事なのですが、「大人が穿くジーンズ」としてリリースしているグリームとしては、この「綺麗に見える」部分に関しては拘り続けて行ければと思っていますので、店頭で見掛けた時には、是非、その部分にも触れて頂ければと思います。