朝起きると、三才の金魚が水から飛び出して死んでいた。
仮にもし、自由を求めて外に飛び出したとして、はたして金魚は納得できただろうか。

「もっと良いところへ」と飛び出した結果、「こんなはずじゃなかった」と死んでしまった。

蟻が、金魚を食べ始めていた。

明るく生こまい

佐藤嘉洋