死力を尽くして試合後に倒れ込んだ古宮晴。
急いで駆け寄った2人より、選手育成に長けた梶原龍児さんの方が早くリングイン。

選手のテンションが上がり過ぎていればたしなめ、緊張で縮み上がっているときには活を入れるバランス感覚。
常に冷静な指示、且つ選手を鼓舞するセコンドとしての信頼感。


花道の裏で、緊張か減量による影響で攣ってしまった選手の足を、ずっと手で温めていた城戸康裕のやさしさ。
繊細な選手の気持ちを、繊細な彼が思いやってアドバイスしている姿を何度も見た。


11月に抜擢してから、本戦出場も視野に入るくらいの成長を遂げた宮本晋輔。
回を追うごとにセコンドワークも円滑に。
選手の中では最年長ながら、誠実にサポートしてくれた。


きっと今ごろ、後悔して悔しい思いをしているであろう藤井悠斗。
試合はリング上での動きがすべて。
そこへ万全に持っていくためのメンタル・フィジカルの保ち方を、今回の経験で大きく反省し、大きく成長してほしい。


チーム最軽量ながら、準決勝ではスピード溢れる動きを見せてくれた植松愛瑠斗。
これからはプロの世界に専念するそうだ。
格闘代理戦争の経験は、彼にとって大きなアドバンテージとなることだろう。


選抜スパーリングで勝負根性の強さを見せた手塚諒太。
ケンカが強いタイプ。
ミット打ちでテクニックを強化すれば化ける。
彼の実力を、本当はもっとリング上で体現させたかった。
試合のリングはやはり戦場。
もちろんディフェンスをしながらは大前提ながら、通常の試合形式ではガンガン攻める姿を期待している。


大阪から来てくれた古宮晴。
初戦で魔裟斗軍3人抜きの偉業を達成し、SKR連合を底辺から一気に注目チームへと引き上げた。
11月に出会った当初からたったの3ヶ月で、顔つきが男らしくなったのがわかる。
まさに「男子三日会わざれば刮目して見よ」である。


SKR連合、本当に良いメンバーに恵まれました。
また、選手を派遣してくださった各ジム、道場の先生方。
本来であれば所属名を出すべきのところ、TVの企画ということもあり、SKR連合の名前で快く出させてもらったことを深く感謝しております。

私は基本的にはバンテージも巻けませんし、ファールカップも上手くつけられません。
もちろん技術は教えられますが、ドッキリでの梶原龍児さんの「脳みそは一つでいい」には全くの同意見。

ああ私は……私は何をやっていたのだろう。

おお!
写真撮ってたわ!


明るく生こまい
佐藤嘉洋