毎月連載している『K-Styles』のコラムのバックナンバーを公開していきます。
今日は記念すべき第1号。

ゴング格闘技で連載していた『佐藤嘉洋のキック千一夜』が、『佐藤嘉洋のK-1千一夜』になって復活することになった。キック千一夜のときも、いろいろと物議を醸し出して、関係各位に心配や迷惑をかけたこともある。しかし、本人に後悔がほとんどないので、まったく救いようがない。このK-1千一夜においても、K-1グループに耳の痛いことを発言することもあるかもしれない。しかし私は、K-1の凋落を願っているのではなく、根底にはK-1に対する愛があることをご理解いただきたい。人間馴れ合うと言いたいことも言えず、どんどん組織が腐敗してライバルに追い抜かれてしまうことも多々ある。私は、志が同じだからこそ、(もちろん配慮はしながら)どんどん意見を言っていくべきだと思う。かの名経営者・松下幸之助氏も、会議において全員賛成した場合の決議は流したそうである。私は沈黙したくない。賛成ならなぜ賛成なのかをなるべく述べたい。

さて、この原稿を書いているのは、8月20日に行われた名古屋Krushの翌日である。私は2015年に名古屋Krushのリングで引退式を行い、2016年に名古屋Krushの大会実行委員長に抜擢された。引退してたった一年で、このような勢いのあるイベントのトップに就任できるなんて、本当に幸運なことだ。ただし、少し内部事情を話しておくと、昨年の名古屋Krushはまさに今後も継続できるかどうかの瀬戸際だったのだ。就任のオファーをもらったときも「結果いかんでは来年以降の継続は白紙」と言われていた。2012年から続いてきた名古屋の立ち技格闘技のイベントの灯を消したくはない。私の人生の信条として、「与えられた仕事には全力を尽くす」というものがある。私は必死になった。名古屋Krushは、いまや単なる地方の格闘技イベントではない。なぜなら、東京で行われているKrushのクオリティそのまま名古屋に持ってきているからだ。それは第1回から変わらないが、AbemaTVが台頭してきてからは、その勢いはとどまることを知らない。選手にとってもファンにとっても嬉しいことだろう。

残酷なことを言うようだが、どんなに有名な選手を連れて来たとしても、そのリングのネームバリューやプロとしての姿勢が伴っていなければ注目されない。旧K-1消滅後、主戦場を失った当時のスター選手たちが世界中で試合を行なったが、動向を追っているのは一部のコアなファンのみで、ライトなファン層には彼らの活躍は伝わっていなかった。強力なハードを失ってしまい、優秀なソフトを活かし切れなかったことは否めない。私自身、長い期間選手契約したのは旧K-1だけだった。それ以外は基本的には風来坊で、世界中条件さえあればどこへでも飛んだ。当時情勢不安に陥っていたウクライナへも軟禁状態のままリングに上がったこともあった。若いときから晩年まで各国を転戦できたことは、本当に貴重な経験になった。しかし2011年以後は、「もう引退しちゃったんですか?」というのが、たまに声をかけられるときの決まり文句だった。悲しかった。切なかった。自分はいつでも変わらずに全力でがんばり続けていたからだ。

そして2013年、新生K-1が復活した。私は、最後はここに骨を埋めるつもりで、いろいろなオファーを蹴って選手契約を交わした。そのあと結果的には、サニー・ダルベック、ジョーダン・ピケオーという新世代のファイターにKOされて引退することになったが、まだどう転ぶかわからない状態で、自分の感性によって新生K-1にベットしたことに後悔はない。人生において、自分の行動は徹頭徹尾自己責任なのだ。自分のすべての行動において、「努めて」この精神を持って生きていれば、他人に対して怒りを抱いたり、恨んだりすることはかなり少なくなる。争いは少なくなる。つまり、生きるのが楽になる。

自分のやってきたこと、成し遂げてきたことを、周りに認められたいという気持ちのない人っているのだろうか。誰もが名誉欲、承認欲求を持っているはず。同じ戦いをするならば、やはり、よりスポットライトを浴びる舞台に上がりたいと願うのは当然だ。今のK-1グループにはそれがある。K-1、Krush、KHAOSという輝く器に、一人ひとりのファイターたちが全力を尽くし、自分自身もさらに輝こうとしている。現在の私は名古屋Krush以外の運営には携わっていない。たった一度のイベントだが、そのとき来場してくれた人にとっては、このイベントこそがたった一度の、二度と戻ってこない貴重な時間を使わせてもらっているのだ。これは選手にとっても同じ。選手生活において、目の前の一戦は、終わってしまえばもう結果は覆らないし、自分という歴史に永遠に刻み込まれる貴重な一戦なのだ。消化試合や調整試合なんてない。そう思えば、本当に辛いときにもう一歩前に出て、もう一発魂を込めて攻撃できるかもしれない。その極限状態の一歩、一発にファンは感動し、涙するに違いない。
現役選手の皆さんに目一杯の光が注ぎますように。

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佐藤嘉洋活動情報

2018

7.1・JKF池下グランドオープン


2019

1.15・現代ビジネスへの寄稿第7回目!!

2.1・K-1 STYLESに『佐藤嘉洋のK-1千一夜』掲載

2.22・@ fmで佐藤嘉洋ランキング放送

3.2・中村保育園でキックフィット体操発表

3.6・桃の花presents佐藤嘉洋トークイベント第2回

3.23・情報の会で#辞書の旅講演

6.28・保育園協会にて武田邦彦先生と講演

7.14・ららぽーと名古屋AZAPA杯でトークショー

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佐藤嘉洋が描いたLINEスタンプ

1001のスタンプ

佐藤嘉洋のエンタメサイト

1001kick

佐藤嘉洋、講談社から作家デビュー処女作

悩める男子に捧げる1001のローキック

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佐藤嘉洋の経営しているお店。

 

佐藤嘉洋VIPパーソナルトレーニング

場所・名古屋JKF

料金・1人20000円(税別)

お問い合わせはこちら

※食事指導や意識改革も兼ねて、ご希望の方は、練習後一緒にランチしましょう!!

 

健康は自分で作ろう

ぶる~と整体院・鍼灸院・整骨院

 

JKF(ジャパンキックボクシングフィットネス)

キックボクシングで名古屋から日本を元気に!
健康寿命を延ばす
名古屋JKF(新瑞橋)

楽しくなくちゃ続かない

JKF池下