私もほんの少しだけクラウドファンディングでご協力させていただいた
『Behind"THE COVE"〜捕鯨問題の謎に迫る〜』
の上映会に参加しました。
捕鯨で街の産業を支えてきた和歌山県の太地町を取材したドキュメンタリー『THE COVE』。
捕鯨をどちらかというと否定的に捉えた構成でアカデミー賞を受賞し、シーシェパードなどの団体が太地町に連日押し寄せる事態になりました。
写真左が、今作の八木監督。
右が、名古屋の上映会を主催した森社長。
捕鯨への威信回復、名誉挽回のために、『THE COVE』に同じ映像での反撃する形で『Behind"THE COVE"』というドキュメンタリーが制作されました。
私個人的には、「ドキュメンタリー映画はない」という考えを持っています。
膨大なフィルムがあるでしょう。
それを1分でも編集した時点で、作成者の意図が反映されることになる。
これは街の声しかり、音楽しかり、ナレーションしかり、です。
だからドキュメンタリーは、ドキュメンタリー風エンターテイメントがふさわしいと考えています。
客観的、というものはほとんど存在しません。ほとんどは主観的です。
世間にあるすべてのドキュメンタリーは、「なるべく客観的に表現しようとした主観的」意見なのです。
私は恥ずかしながら『THE COVE』を観ておりません。
今回、COVEの反対側からの映画を観たことで、時間を見つけて観てみたいなあ、と。
興味が沸きました。
今まではただクジラを食べていただけでした。
しかし、その裏側には動物愛護団体からの妨害(動物愛護団体側からしたら救済と思っている)や迷惑行為などがある。
また今日も、物事を考える機会に恵まれました。
上映会終了後は、上記のお二人に加え、引退後の師である武田邦彦先生のトークショーもありました。
菜食主義者へ、武田先生がまさにズバリの質問を投げかけるそうです。
日本人は奥ゆかしいので、あまりこの質問を菜食主義者に対してしないのだとか。
終了後、私は先生に聞きに行きました。
「その質問のあと、菜食主義者の人は何と答えたんですか?」
「何も答えませんでしたよ」
菜食主義者は、動物には命があり、痛みを伴う。
可哀想だから野菜しか食べない、という主張だ。
そう、誰もが考えつく素朴な疑問がある。
野菜には命はないのですか?
野菜には痛みはないのですか?
ないと言い切るならば、あなたは野菜ではないのに何故わかるんですか?
ということ。
科学的に証明されているじゃないか。
科学的なものが絶対に正しいと何故言い切れるのですか?
あなたが野菜でない限り、本当のことはわからないはずだ。
ということになるのです。
私は肉が好きです。野菜も好きです。
牛も豚も鳥も、そして今日はクジラも食べます。
今日も明日も明後日も、動物と野菜を殺して、私は栄養を吸収し生きていきます。
今までも膨大な生命を殺して、私は生きています。
目を背けちゃならない。
私は殺して、生きている。
だからこそ、毎日毎日の一食一食を、(そのお命)いただきます、という気持ちで、有り難く食べさせてもらっています。
明るく生こまい
佐藤嘉洋
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