【大先輩と生意気な後輩と二人を育てた、育てている小森会長】

佐藤孝也vs立嶋篤史が2014年12月27日に行なわれた。
三度目の対戦だ。
前回の対戦から20年ぶり。
自分の思いは前に書いた伝説の佐藤孝也vs立嶋篤史に書いてあるので、そちらを読んでもらうとして、今日はこの試合を見た感想、思いを綴りたいと思う。
あと30分しか無いけど……。

直属のジムの後輩、水野志保と石橋真幸の試合が終わって、佐藤孝也さんの試合が近付いてきた。
後輩の二人の試合前は、近くに寄って声援を送っていたのだが、佐藤さんの試合前には近くに行かないでおこうと思っていた。
別に嫌いなわけじゃないよ。

自分の気持ちを中学生の頃に戻したかったんだ。

会場は違うけれど、1994年の7月、僕は愛知県武道館の二階席の最後方のバルコニーで立って見ていた。
だから、佐藤さんの試合直前に、私は席を立って息子を連れて最上段のバルコニーに立った。
写真はその場所から撮ったもの。

(うわあ、中学生のときに見た風景そのまんまだ)

ここから僕は、

「佐藤さーん!!佐藤さーん!!」

と、一緒にいった戦友、杉浦磨と杉浦大和と叫んでいた。
佐藤さんが立嶋篤史にKO勝ちしたとき、会場は佐藤コールに包まれた。
一緒に佐藤コールをすればいいのに、僕は

「佐っ藤さんっ!!佐っ藤さんっ!!」

と、さん付けでコールするものだからリズムが遅れてしまい、周囲の客からなんだコイツは、というような目でチラチラ見られていた。
名古屋JKファクトリーで、僕のすぐ隣でサンドバッグを打っていた人が、満場の観客から祝福のコールを送られている。

なんなんだ、これは

と。

衝撃だったんだ。

いつか自分もそんな風になりたい。

僕が漠然とプロのキックボクサーになりたいと思った瞬間だった。
帰りのバスや地下鉄では、一緒に行った三人で、

「佐藤孝也のヒジ!!佐藤孝也のヒジ!!」

と振りかぶりながら、車内のつり革にヒジ打ちを連打していた。
さぞかし頭のイカレタ中学生だと思われたことだろう。


【20年ぶりの戦いは佐藤孝也の完勝だった】

その翌日、春日井市でアマチュアシュートボクシングの大会があって、名古屋JKファクトリーからもたくさん選手が出ていた。
試合直後で疲れているだろう佐藤さんも、もちろん会場に来ていた(うちのジムではそれが当たり前)。
佐藤さんは僕の顔を見ると、

「おう、昨日は来てくれたんだってな。サイン欲しかったらやるぞ」

と声をかけてくれた。
しかし、結局のところ恥ずかしくてサインはもらえず終いだった。
今となっては人のサインに興味が無くなってしまった(たとえ川村ゆきえのモノだったとしても)のが、痛恨の極みである。

前日のスーパースターがこんなクソ中学生に声をかけてくれたことが、僕にはとても嬉しかったんだ。

佐藤孝也はまさに佐藤嘉洋にとって憧れの先輩だったのである。

そうして僕は、キックボクシングに没頭していき、気付いたら日本チャンピオンをすっ飛ばして世界チャンピオンになり、ルンピニースタジアムのチャンピオンまで倒してしまった。
佐藤孝也、鈴木秀明という凄すぎる先輩の背中を、まっしぐらに追いかけて、そしてそのまま突っ走った結果だ。
一心不乱に。
当時の彼女からも、

脇目もふらずにがんばりなさい

と言われたので、そうした。
僕は大事な人から影響されやすい。

そして、K-1に転向して、2008年7月に、佐藤孝也が愛知県武道館で満場の佐藤コールを受けて、「かっこええ。いつか俺も」というイメージをとうとう現実にした。
私の場合は日本武道館だった。
相手はそう、ブアカーオ・ポープラムック(当時)だ。



とうとうやったぞ、

という瞬間だった。
日本武道館が、揺れていた。
座っているはずのほとんどの観客が立っていた。文字通りの総立ちだった。
あの瞬間を忘れることは、死ぬまでないだろう。

だがしかし!!

最近、後輩たちの動きや戦績が芳しくない。
だからこそ、自分が一番に奮起しなきゃならないと思った。
確かに、練習量は前よりも落としている。
けれど、以前よりも自分で工夫し、集中し、他の練習メニューでカバーし、確実に身体は変わり、強くなっている。
自分で本当にそう思えているのだから、それでいい。

俺は、もう一度自分の背中で見せなきゃならない。
佐藤孝也が中学生の佐藤嘉洋に見せてくれた背中のように。
凄え先輩がいる、と心底、心が奮い立つような動きを、試合を、結果を!!

2015年から見ててくれ。
キックボクサー人生、最後のラストスパートだ。
力が衰えることなく100戦まで、世界トップの動きを見せる。

俺は鬼になる。
佐藤嘉洋という鬼になる。


明るく生こまい
佐藤嘉洋

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「K-1 WORLD GP 2015」
2015年1月18日(日)
東京・代々木競技場第二体育館(開場14:30/開始16:00)



佐藤嘉洋vsサニー・ダルベック(スウェーデン)

佐藤嘉洋応援シート受付開始!!
チケット種別、枚数、送り先住所を明記の上、下記のメールアドレスまでお送り下さい。

satoticket@gmail.com

SRS席30000円
RS席12000円
S席8000円
A席6000円
※チケット代を振込んで頂く銀行口座を追って返信いたしますので、
入金確認後チケット注文させていただきます。
チケット送付は大会1週間前までには到着するようにいたします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
佐藤嘉洋のイカレタ思考が気になった人は、こちらで新品を購入してほしかったり!
『悩める男子に捧げる 1001のローキック』
販売中。

2002年から続く佐藤嘉洋の悩み相談コーナーが独立サイトに!1001コまで受付中!現在973コ答えました!
1001の首相撲
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
佐藤嘉洋の経営しているお店。
名古屋市西区の接骨院といえば!!
ぶる~と整骨院
佐藤嘉洋K-1参戦キャンペーン実施中!!
名古屋JKFitness