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【カメラマン・佐藤綜亮】

連日子供の世話をしている。
子育てを毎日24時間続けている母親というのは偉大だな。
子供の面倒を見るよりも仕事をしていた方がマシだ、と私は思った。

男は仕事をしてお金を稼いで家族を養う。
しかし、それと同時に女は子供を育て、夫を元気付けて再び仕事に送り込む。
どちらも尊いこと。
まあ、最近は女性も多数社会進出しているので何とも言えないが、少なくとも我が家はそうだ。

男尊女卑という単語が聞かれる。
これからは男尊女尊でいきたい。

男尊女尊……ん?

ダンシング・ジョンソン

なぜかダンサーの黒人男性が脳裏をよぎった。
そして私は、子供と一緒に朝のスタバに行き、隣にあった山道を歩きながら歌を詠んだ。

散歩道
いつまで一緒に
行けるかな
紫陽花(アジサイ)の咲く
雨上がりの朝


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【アジサイも満開】

月が変わって7月1日になった。
2014年もあっという間に半分が過ぎた。
矢場町で、格闘技関係者と実りあるランチミーティングをし、松坂屋と地下鉄の連絡通路で「G」というアルファベットが私の頭を支配する事態に襲われる。
いかんいかんと首を振り、ある場所に急いで向かった。

年を重ねると時間の流れがだんだん早くなる。
陣内大蔵も『少しずつ一年が早く過ぎてゆくよ』と歌っている。
この歌を聴いていたのは、私が中学1年生のとき。
同級生と岐阜県の瑞浪へ化石を掘りに行ったときのバスの車中で初めて耳にした。
小学校のときずっと好きだったチカちゃんを思い浮かべて……。
彼女は私立に進学していた。
私は公立だった。
中学生ながら、離ればなれになってしまった切ない想いで胸キュンだった。

自分の子供も、近い将来こういう切ない恋心を抱いたり、失恋したりしながら、情愛に溢れた味のある人間になっていくのだろう。

え?私に情愛が溢れているのかって?

そりゃ溢れているのよ。
男尊女尊という言葉から、誰がダンシング・ジョンソンなんていう天才ダンサーを思いつくだろうか。
情愛に溢れていなけりゃ思いつくはずもあるまい。
私は妻に注ぐ情愛だけでは足りないので、自分の子供や応援してくれる方々にも情愛を注いでいるのである。

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【コンビニで立ち読みしたグラビアにでさえ情愛を注ぐ佐藤嘉洋】

急いで来たものの、その部屋には誰もいなかった。
私は部屋の一室でiPhoneをいじり倒す。
それ以外には何の役にも立たないただのショボくれ地蔵だ。
時折立ち上がり、ドアを自分の顔の分だけ開ける。
部屋から顔だけ出して、耳をすませる。

何か聞こえないかな?
うん、何も音はしない。

その光景は映画『シャイニング』のジャック・ニコルソンのようだったことだろう。

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【基地外映画の名作】

落ち着かない私は、ランチミーティング後の帰り道の矢場町にて、神が舞い降りてきた俳句をつぶやいてみた。

七月だ
一目でわかる
巨乳だと


矢場町と松坂屋の連絡通路ですれ違う女性たちの中に、とんでもない巨乳の女の子に遭遇した。
その子は初夏にふさわしい、とても薄着の私服を着ていた。
そのとき、である。
私の「けしからんパイスカウター」が発動し、その数値は驚愕の「G」を叩き出したのだ。
もう私の頭には「G」しかなかった(過去に何度も申し上げているが、私は別に巨乳好きではない)。

……部屋は静まり返っている。
まるで私を冷笑しているかのようだ。

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ノックが鳴った。
姿勢を正す私。

「佐藤さーん」

「は、はい!」

思わず手に持っていたiPhoneを床に落とし、とっさに返事をした。
iPhoneのスピーカーからは、なんとなく聴きたかった長渕剛の『Never Change』が終わったところだった。
ノックして入ってきた看護師は私にこう言った。

「無事産まれましたよ。ちょっと小さいけどお子さんは元気です」

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【名前はまだない(追記・当初は百々花の予定だったが、懇意にしている方からのアドバイスで漢字を変更。名前を桃香にしました)】

7月1日。
ぼくもかえーろ、おうちへかえろ時間。
2212g。
ヒト科女の子。

検診のときにお腹で全然育っていなかったため、陣痛促進剤で予定より早く出てきた長女。
当初は未熟児の可能性が高いと言われていた。
だから、産まれたらそのまま保育器直行の予定だったが、意外に元気で母乳もゴクゴクと飲んでいるため、そのままで良いということになった。

一万本の花が周りに咲いているような情愛に満ち溢れ、その花たちから桃の甘い香りがほのかにする。
そんな感じで、幾多の男たちを骨抜きにしてしまうような魅力的な女性に育ってほしい。

そして、

まずは父親から骨抜きにしてみせよ

と願うのであった。


エピローグ。

矢場町でまぶたの裏に焼き付けられた「G」のアルファベット。
目玉二つに「G」があるから「GG」だ。
私は思った。
GG」は「GG」でもジジイの「GG」にならないよう、常に清潔感のある男でいなければ、と。
娘に「お父さんクサイ」なんて言われたら、もう立ち直れない。

男はグッドガイの「GG」を目指さなければならない。
そのためにも、「一生青春、一生恋愛」である。
ほんとにショボくれたらオスとして終わってしまうでよ。

ああ、でも母子ともに無事でホントに良かった良かった。
ようがんばった、嫁。

明るく生こまい
佐藤嘉洋

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