会食後ルールミーティングも行なわれた。
全選手必ず参加するように、とのことだったのに、参加した選手は日本人だけ。
会食のときスペインの選手が帰ろうとしていたので、
「これからルールミーティングがあるよ」
と伝えると、
「いや、オレは眠たいんだ」
と部屋に帰っていった。
色々な国の選手を呼ぶ国際的な団体は、こういったところが開催の難しいところだろう。
ルールは守って当然、という常識が通用しない。
なぜならそれは他国にとっては常識ではないからだ。
しかし私は思う。

国際社会において日本人のこういった行動の小さな積み重ねが、信用につながっているに違いない

と。

photo:01


【北京にジムを持っているHudsonとも友達になった】

休憩する時間はほとんどなく、今度は晩餐会に招かれた。
瀟洒な建造物の中にある中華レストランだった。
深セン市長も招かれたこのパーティーで、たらふくご馳走をたいらげた。
これで計量後のリカバリーもバッチリだろう。
ただ、計量会場からバスで1時間かかったのには少々疲れた。
そして、ここから我々は『英雄伝説』の洗礼を受けることになる。

晩餐会のあと、全選手必ず強制参加させられるのが、前日の大会リハーサルだ。
これが凄かった。
一体何時間入場のリハーサルをやらされただろうか。
しかも、会場内は冷房が効いていなくて蒸し風呂状態である。
デニムにジャケットを着てきた私は汗が止まらなかった。
すぐにジャケットを脱ぎ、デニムは膝までまくりあげた。
靴はランニングシューズさえ履いてきたのも間違いだった。
次回はハーフパンツ、タンクトップにサンダルが必須だな、と。

photo:02


【何回もやり直しさせられたリハーサル】

アテンドの岩熊さんに聞けば、『英雄伝説』の立ち上げ当初は、前日リハーサルに選手全員が4時間も参加させられたという。
国が大会運営に携わっているので、このようなリハーサルをやらないと「大会開催の認可が降りない」ということらしい。
それにしては、レストランにいた要人たちの姿は一人も見当たらなかったのだが……。
私は、1秒でも早く選手を休養させ、より良いパフォーマンスで試合を行なうことの方が重要な気もする。
しかしながら、これも良い教訓だ。
郷に入れば郷に従えである。
次回からは夏なら軽装、冬なら防寒をしてリハーサルに臨まなければ。

photo:03


【2010年のK-1世界トーナメント翌日のイベントから着てきたこのTシャツともこの日でお別れした。ありがとう。】

試合会場からホテルまでも、1時間弱かけて戻った。
着いたのは夜中の0時を越えていた。
試合前日にここまで拘束されたのは77戦やってきて、今回が初めてである。
結構クタクタになった。
シャワーを浴びたりして、ベッドに入ったのが1時前。
しかし、これが予想外に良かったのかもしれない。
翌日の試合のことを考えて悶々とすることなく、自然と眠りに落ちていったからだ。

試合前日にこの騒音だと寝られるか心配だな

と、危惧していた中国名物『24時間クラクション』も、前日リハーサルの疲労のおかげで事なきを得た。
深い深い睡眠を取ることができた。
前日リハーサルよ、ありがとう。

2014年深セン遠征『英雄伝説』①

2014年深セン遠征『英雄伝説』⑥
2014年深セン遠征『英雄伝説』⑦
2014年深セン遠征『英雄伝説』⑧
2014年深セン遠征『英雄伝説』⑨


明るく生こまい
佐藤嘉洋

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