この理論は自分の体を実験台にした経験論である。
私の体には間違い無く当てはまるが、あなたに当てはまるかどうかはわからない。
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昨年末から始めた階段ダッシュに、二月の試合が終わってから、心拍数を測る機械をつけて走るようになりました。
毎回のダッシュで心拍数を測ることにより色々な事が見えてきました。


今回の試合、階段ダッシュは終わりましたが、朝の階段ランニングは一週間前まで続けます。
もちろん階段ランニングにおいても心拍数を測っています。
今日はちょっと気分を変えて近所の山で長めのランニングをしました。


今回わかったのは徐々に上げた心拍は、運動強度を弱めれば急激に落ちやすいということ。


まずは逆の例から。
いつもの階段ダッシュでは1本目で心拍数が80から150くらいまで跳ね上がります。
それで階段を歩いて戻る間に90代後半まで戻り、2本目のダッシュで160を超えます。
この調子で疲れがあまり溜まってないと、3本目から170オーバーを叩き出すこともあります。
170を超すと次のダッシュまで130くらいまでしか戻りません。
こうやって急激に心拍数を上げると心拍の戻りも遅いのです。
体がビックリくりくり、くりっくりっ、してるんでしょう。


今日の山ランニングでやってみたのは、普通のちんたらペースで100~110くらいで5分程走り、そのあと徐々にペースを上げて、130くらいをキープ。


そのまま上り坂で割とスピードに乗せて走ったら、そんなに体への負担を感じずに160を超えることができました。
ダッシュで80くらいから一気に150~160まで上げるときのように体に負担は感じません。


ブアカーオをKOできた理由が、ここからわかったような気がします。
あのときの私は1ラウンドが劣勢でした。
しかし、あれは1ラウンドは若干抑えるという当初からの作戦だったのです。
ブアカーオもこのまま行けば楽勝だと思ったのではないでしょうか。


2ラウンド目に私から仕掛けて試合が一気にヒートアップし、そのためブアカーオはペースを乱され、一気に心拍数が上がり切ってしまったのだと思われます。
そして3ラウンド序盤のブレイク際に、ブアカーオはあまり見せたことない辛い表情を顔に出します。


それから間も無くクリティカルヒットの飛び膝が運良く腹に入り、最後はおまけのパンチでKOすることができました。


自分のペースで徐々に心拍数を高めた170と、ペースを乱され一気に心拍数を高めた170では、体感的に全然違うのでしょう。
実際にブアカーオは試合後のインタビューで「体が急に動かなくなった」と言っています。
まるで呪いがかかったかのように体が言うことを効かなくなった、とブアカーオは思ったことでしょう。
何で私にブアカーオの気持ちがわかるかって。
なぜなら私も翌年2009年4月にその状態を経験して負けているからです。


今日のように徐々に上げた160の心拍数は、少しペースを落としただけで、すぐに110くらいまで落ちてしまいます。
徐々に心拍を上げるから心臓の負担が少なく、回復も早いのだと推測しています。


今日の山ランニングで学びました。
ん、やっぱりマウンテンランニングにしとこうかな。
略してMR。
マウンテンランニングをする人がミスターという俗称になったら、佐藤嘉洋が元です。
よろしく。


明るく生こまい
佐藤嘉洋