アバクロって語呂がユニクロに似てるじゃないですか?
ハワイに行ったときにアバクロを見に行ったときの話です。

そのとき何を思ったか、私はアバクロの値段をユニクロに毛が生えた程度のイメージを抱いていました。
だからユニクロのイメージでアバクロの値段見てビックリしてしまいました。
自分がイメージしていた値段と大きく剥離していましたからです。
とても高く感じました。
だから買えませんでした。

アバクロとしては、

「ユニクロ並の安いイメージで来るんじゃねーよ」

と思われそうですね。
しかも、アバクロって略したのは日本人ですし。

正式にはアバクロンビー&フィッチですからね。
ま、悪いのは全部、勝手なイメージをした私なのです。

イメージは大事です。
例えばアバクロの名前が、「アバ・クロイトン」だったら。
これで「ルイヴィトン」のイメージを重ね合わせて、アバクロの店舗に行ったときに、私は安く感じて、たくさん買っていたかもしれません。

格闘技の話を例にしてみましょう。
対戦相手の研究をするときに、相手の一番強く見える映像を観ておいて、

「こいつはヤバイぞ、メチャクチャ強いんじゃないか」

というイメージで臨みます。
相手をある程度過大評価しておくのです(ある程度、というのがミソ)。
そうすると試合が始まってから、意外に大したことがなくて、冷静に戦うことができます。
逆に楽勝楽勝と思って試合に臨むと、自分が想像していた強さよりも対戦相手が強いので、

「こんなはずじゃなかった」

と焦ってしまいます。

ファイトマネーとかも、

「多分このくらいしかもらえないよね」

となるべく低く見積もっておけば、いざそれよりも高くもらったときに、主催者に感謝できますし、やる気も出ます。

ファイトマネー100万円と思って70万円「しか」もらえなかったときと、
ファイトマネー50万円と思って70万円「も」もらえたときでは気分は全然違うでしょう?

だから私は潰れたK-1には数百万円の未払い金があるわけですが、もう無いものと思っています。
そうしたら何かの拍子でファイトマネーがもらえたときに、「ラッキー」とさえ思えて、谷川さんに感謝できますからね。

谷川さんだってアグラかいて遊んでたわけじゃないですし、資金繰りのために東西へ奔走していたのを私は知っています。
全力を尽くした結果なのです。
全力を尽くした人間に対してボロクソ言われるのが嫌なのは、自分が一番わかっていること。

それに、少なくとも2005年から5年間は地上波TV放送という影響力の大きい場所で試合ができて、私の人生において大きな財産になっています。

あっでも本当に債権放棄できるかって言ったら、絶対に放棄しませんよ。
一応汗みずに加えて血をたらして稼いだお金ですから。
希望は捨てていません。

ま、心の幸せってそういう風に自分で意図的に作っていけるわけです。

なんだかプラスイメージだか、マイナスイメージだかわからない話ですが、多分プラスイメージの話です。

時と場合によりイメージは柔軟に変化させていきたいですね。

明るく生こまい
佐藤嘉洋