勝負の世界というのものは本当に厳しい。
一人が勝てば、一人は必ず負ける。
そんなものをまざまざと見せつけられた日だった。


私は、負けというものには二種類あるんじゃないかと思う。
勝負を諦めた負けと、勝負を諦めなかった負けだ。
ああもうダメだ、と途中で諦めてしまった負けは、応援してくれたファンの人もガッカリしてしまう(それでも応援をし続けてくれる人こそ、本当のファンだと思うが……)。
しかし、最後の最後まで勝利を諦めず、戦い抜いた男に対して、応援をやめようと誰が思うだろうか。


 ファンというものは、応援している選手の試合はもちろんのことだが、その選手の人生をも応援し、共感し、感動したいのだ。
だから、その選手のキズ一つひとつもしっかりと見ておかなくてはならない。
傷跡は決して無くならない。
しかし、傷跡は自分自身をよりカッコよくすることもできる。
その大きく傷ついたキズをどのように治し、いい味を出せるようになるかが大事なのである。

人生とブーツ(大和哲也敗戦を受けて)
↑高校二年のときに買って13年間履き続けているレッドウィング


人生はブーツと一緒だ。

新品のブーツにキズは一つもなく、みんな一緒の形、色だ。
個性はない。
しかし、ブーツを履き潰していくうちに、形は自分の足に徐々に馴染み、自分だけのブーツになっていく。
また、ブーツを可愛がり丁寧に手入れをしてやれば、色は深みを増し、ついたキズも味となってカッコよくなる。
逆に、ブーツを乱暴に扱い手入れも怠れば、色は褪せ、キズも味わい深くならない。

しかし、ただ丁寧に履き過ぎたりするのも問題である。
手入れしすぎてオイルを塗り過ぎれば、ブーツの皮はむしろ悪くなってしまう。
そして、極度の心配性になってキズや汚れに過敏になっていると、いつまでたっても味が出ない。
少なくとも私はそのようなブーツに魅力は感じない。
また、手入れをするとき、事前にしっかりとブラシで余分なホコリ(誇り)を落としてからオイルを塗りたい。
余分なプライドは、味を出すためには必要ない。
最低限のプライドだけ残しておけばいい。
染み込ませるオイル(先生、友達、支援者)は最高級のものを無理してでも買っておこう。
安いオイルでも味は出るが、高いオイルほど皮に優しい。
高ければ自分自身もオイルの無駄遣いをせずに済む。


ブーツを履く人間はブーツの味を出すことを楽しんでいる。
そしてブーツにキズがついたり、汚れたりしても「悪くなった」とは決して言わない。
新品のブーツを買ったときに必ず言う言葉。
それは・・・


「育てる」


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