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今回二週間前という短いスパンでの出場を決意しました。
ちょうど永田裕志選手と秘密特訓をしていたところでした。
一度はお断りしたのですが、私は山本優弥戦に向けての6月頭の記者会見において


『今年は3月まで試合が空いてしまったので、ここからは毎月試合するつもりだ』


と言いました。
それで7月5日の試合も終わり、希望する海外のリングには空きがなさそうだったので、
8月に試合はなさそうだなと思ったのです。
そこでKrushさんからオファーを頂きました。
試合出場を決めたときの気持ちは以下のサイトから見てもらえればわかると思うので、省略します。


GBR Krush】8・14佐藤嘉洋「キシェンコVS日菜太のようなアップセットは起こらない」


山本優弥へのメッセージは特にありませんが、
とりあえずはしっかりと治し、万全な状態でまたリングに戻って来てくれればと思います。
貸しがひとつできたので、お詫びに祐天寺の豚しゃぶでも奢ってもらいたい。


そして対戦相手の名城裕司選手。
自演乙選手に秒殺KO負けをし、自演乙選手の日本トーナメント優勝に大きく貢献したと思われる選手です。
試合時間にして39秒。


よく一般視聴者の方や格闘技観戦歴が浅い方は、早い時間に負ければ早い時間に負けるほど、その選手が弱いと感じます。
しかし、プロから言わせてみれば全くの間違いです。
39秒で負けはしましたが、決して力の差を見せつけられたとは思いません。
あれは名城選手の賭けだったのでしょう。
ひとつタイミングが変わるだけで、あのときの勝敗はひっくり返っていて、
自演乙選手が秒殺負けしていた可能性もあるし、
名城選手が日本王者になっていた可能性もあるのです。


私の場合2006年の世界決勝トーナメントの時に第4試合だったのですが、
魔裟斗VSコヒ、サワーVSカラコダ、クラウスVSドラゴの死闘を見て
ここでKOで勝てば優勝確率はぐんと上がると思いました。
そこでブアカーオ相手に1RからKOを狙ってパンチを打っていったのです。
結果見事に私の思いは粉砕され、2R開始早々TKO負けになりました。
しかし、ここはひょっとしたら何かのきっかけで結果が逆になっていたかもしれません。
現に二年後には私はブアカーオをKOしている。


リスクを負うとはこういうことをいうのです。


名城選手は日本トーナメント敗退後、元全日本キック王者の山内選手にKO勝ちし、
そのままの勢いでNJKF王者の健太選手にも勝利しています。
この日本トップクラスの選手に連勝している人間を誰が弱いといえよう。


あの秒殺KO負けはむしろ名城選手の勇気を持って踏み込んだ結果だと思うのです。
世間は評価していないと思いますが、私は名城選手を評価しています。
だから油断もスキも全くないです。


世代交代というものは得てして、こういったカードのときに劇的に起こるものです。
私にはその危機感がある。
淡々と全力で名城選手に立ち向かわせていただきます。


ヒリヒリしてきやがるぜ。


明るく生こまい
yoshi-HERO