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今年最後の試合になるであろうスウェーデンでの試合が11月26日に行われます。
Kー1の存続がまことしやかに囁かれるなか、Kー1のスケジュールも発表されることはなく、確固たる目標も今はない状態です。
そこで、目標がないなら自分で作ってしまえ、ということで階級を上げて戦うことにしました。
本当なら1階級上の72.5kgのミドル級で戦いたかったのですが、75kgで今回は戦って欲しいということだったので、面白そうだし、ま、やってみるか、という感じで挑戦してみることにしました。


対戦相手のアレックス選手は実力も未知数でどのようなファイターかいまいちわかっていませんが、自分の中で限られた時間を精一杯使って仕上げています。
そしてスウェーデンのキックファンの皆さんに佐藤嘉洋の戦いをお見せして、誰かの心に響く試合をしてきます。
正直初めての階級ということで、不安な気持ちもありますし、恐怖心もありますが、私はこういう不安や恐怖心に向かっていく感覚が好きなのです。
楽しみな試合などは、見る側が楽しみにするもので、やる側は試合を楽しみにする必要などありません。
やる側は見にきてくれたお客さんに対して、いかに恐怖心を克服し、不安を吹き飛ばすことができたかを見せることで、お客さんを感動させることができるのです。
だからお金をもらえるんだと認識しています。


今までの佐藤嘉洋のままで、どこか違うものを見せられるのかもしれないし、見せられないのかもしれませんが、Kー1をずっと見てきたファンの皆さんは私の新たな挑戦を楽しみにしていてください。
来年もまたスウェーデンの、このビッグイベントに呼んでもらえるように必ず勝ちます。
そしてKO狙ってガンガンいきます。
試合日の11月26日には以下のサイトでPPV放送があるようです。
このブログを読んでもらえた方は是非とも口コミでこのPPVの存在を広めていただきたいと思います。
個人的には裏メインのキシェンコvsヨーセングライは必見かと。


www.rumbleplay.com


主な対戦カード


大会名 『Rumble of the Kings』


佐藤嘉洋(日本)vsアレックス・ハリス(スウェーデン)
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ)vsヨードセングライ・フェアテックス(タイ)
レイ・セフォー(ニュージーランド)vsユルゲ ン・クルト(スウェーデン)←なぜか総合ルール
シャヒッド・オウラッド・エル・ハジ(モロッコ)vsジャバル・アスケロフ(ロシア)


さて、今年のKー1の開催が不透明の中、関係者は辛い思いをし、ファンの方々もやきもきしていることだと思います。
しかし私の中では、谷川さんやKー1関係者は自分のできる限りのことを尽くしているのを見ているわけですから、静かに見守るのみです。
きっと隆盛を誇ったときに色々と間違いが多かったのだと思います。
もしここから今一度復活することができたなら、同じ過ちはなるべく減らし、前回よりも長くブームが続き、競技として根付くような盛り上げ方をしてくれるものだと信じています。


私はのんびりと現役を続けていくつもりですから、次の格闘技ブームが来たときには、伝説の日本人キックボクサーとして脚光を浴びるのかもしれませんね。
そのときにはイベントの内部にも関わり、一緒にブームの仕掛け作りもしていきたいものです。
あ、最初に言っておきますが、私は新しく団体を作るとか、そういうことは考えていません。
今ある団体の中から光り輝く可能性のあるものを一緒に育てていけたらいいな、と思っています。


長い人生浮いては沈み、浮いては沈むのが世の常です。
人は浮きたいとは思っても沈みたいとは思いません。
しかし、浮きっぱなしの人生や沈みっぱなしの人生など、本来ならあり得ないのです。
あるとすれば浮いている幸せの絶頂で不運の死を遂げるか、または、沈みっぱなしと思い込んだ人生に絶望し、諦めて自殺してしまうか、です。
ふわふわと浮いたり沈んだりしていればいいじゃないか。
神様なんていないとは思うけど、人間はたくさんいます。
努力をしている人間を神様は見ていないかもしれないが、誰かは見ています。
その誰かがあなたの努力を見ていると知っただけで、心が楽になりませんか。


私はそうやって心を救われたことが幾度もあるので、これからの人生誰かの努力を認めてあげられるような人間になりたいと思っています。
沈んでいるときにも、コツコツと歩みを止めずに前に進んでいれば、パッと光の当たる場所や人に出会える瞬間があります。
どこまで歩けばいいのかはわかりません。人それぞれです。
ただ、その場にぼーっと突っ立っているよりは出会える可能性が高くなります。
沈んでも、コノヤロウと奮起し、変わらず努力を続ける人間は何もしない人間よりも再浮上のきっかけをつかみやすくなります。
また、浮いても、マダマダ、と変わらず努力を続ける人間は何もしない人間よりも長く浮いていられるでしょう。


沈むのが嫌なら浮くのを諦めなさい。
平坦な道を歩んで平和に死んで行けばいい。
浮くのを望むなら沈む覚悟を持ちなさい。
逆境で挫けることは無くなるから。


明るく生こまい
佐藤嘉洋