ちょっと前の話になります。
大学の卒業式を控えたときに中学の同窓会をやって以来、
約7年ぶりに中学の同窓会が開催されました。


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私はプロキックボクサーになってからでこそ、
打たれすぎかなんなのかわかりませんが、
人の名前や地名を覚えるのが苦手になりました。
しかし少年時代の記憶力は大変優れておりまして、
中学校の同級生の名前は写真を見せてもらえれば全員言うことができます。
また、私には一言も喋らずに卒業して離れ離れになった人もいません。
卒業式までに全員と話すというのを心がけていたからです。


私の学生時代はテレビやメディアのイメージとはかけ離れたキャラクターでして、
まさにエロの天真爛漫という言葉がぴったりでした。
キックボクシングで二冠王になる前に私は二冠王になったことがあります。
小学校、中学校共に卒業アンケートではエロい人、面白い人では一位を取り二冠王でした。
そんな感じで上級生にはよく目をつけられ、ひどいイジメにも遭いました。
言っておきますが、あのとき私をイジメた上級生の名前と家は全員覚えております。
いや、別にもう怒ってないですよ。
ただ受けた恨みは一生忘れないだけです。
当時は本気で相当の復讐を考えていましたから。


その代わり同級生はいつも私のことを笑って見てくれていたように思います。
ようするに頭が少々イッちゃってる子だったのです。
今ではだいぶイッちゃいましたが・・・。
そして応援団長とかそういうお祭り系のリーダーはいつもやらされていましたが、
学級員とか生徒会には絶対に推薦されませんでした。
きっちりやらなければいけない仕事には全く信用がありませんでした。
(一言断っておくが、今は経営者としてきっちりやらなければならないことは頑張ってやっている・・・つもり・・・)
だからTVに出てるからってうってかわって敬語で話すのは止めてくれ。
鳥肌が立つで。


私はガリ勉からヤンキーまでみんな友達でした。
私自身も勉強にハマったこともあったし、
少々悪さをして親や先生にボコボコにされたこともありました。
しかし、私の周りは不思議なことにガリ勉もヤンキーも種族は違えど、
みんな割と性格が良い連中ばかりでした。


大人になってから会うこともほとんど無くなったけど、
みんな中身はそれほど変わってなくて安心したよ。


東大に行くという夢を持っていたある友が、
今では東京の大学院で大腸菌について研究してると言っていました。
彼は少年時代に見た夢を、
東大には行けなかったかもしれないけれど、叶えています。


中学生のころから片思いをしていたある友は、あるときその子と両想いだとわかり、
私ともう一人の友の強引な罠にハマり、
告白せざるを得ない状況を作られてしまいました。
結果付き合うことにはなったのですが、
若さゆえの不器用さから二人の恋愛関係は早い時期に消滅してしまいます。
成人式では女の子の方が完全に化けて相当魅力ある女性になっていました。


私も行ったろうかと思ったくらいです。


まあそれは冗談ですが、成人式でもその友はまともにその女性と話すことができずに先日の同窓会に至ります。
今回の同窓会で一番気になっていたのは、
その友の今の気持ちはどうなのか。ということ。
別に結婚してるとかどうだとかは関係ないのです。
今の気持ちはどうなのかということが一番気になっていました。


それでその友に私は気持ちを聞いたのです。
お前の気持ちは今はどうなのかと。
そしたら・・・


気持ちは何も変わってないと。
中学校のときから何も気持ちは変わってない。


と。
泣かせるじゃねえか。ちょっと待ってろ。俺がすぐ探してきてやる。
と探したのですが、見あたりません。
聞けば今回は欠席でした。
海外へワーキングホリデーに行っているとのこと。
私は今回の同窓会で一番気になっていたことで、
期待通りの言葉が聞けました。
私はね、廻り回ってこの二人がもしゴールインするようなことがあったら、
純愛というものを信じますね。
中学卒業からかれこれ15年ちかくです。
私なら気持ちはあっても必ず粗相しますね。


同窓会の別れ際、私はその友に言いました。


『あの子は相当良い女だから、お前と違って色々な恋愛経験をしてると思う。
ひょっとしたら初婚じゃ一緒になれないかもしれない。
彼女にバツが一個くらいついてたって構わない。
最後はお前が抱きしめてやるんだよ。
次チャンスが来たら二度と離すな。』


私はある友の想いがどうか天に届いてもらいたい。
ちなみに彼は決してストーカーとかになって迷惑をかけるような人間ではないから。
ずっと心に秘めるタイプ。
だからパッパラパーの私たちが無理やりにでもやってやるのです。
迷惑で結構。関係ない。
私はいつかこの二人が結ばれたら、この恋愛をモデルにした小説書きますよ。完全な自己満足で。
それで二人にプレゼントしてあげよう。


やはり人生はどんな形であれハッピーエンドを目指すべきなのです。
必ずしも最期はハッピーエンドじゃなくても構わないのです。
幸せな最期でなくても構わないのです。
ハッピーエンドにならないのなら、
ハッピーエンドを目指しながら死んでいけばいいのです。
幸せな最期を夢見て死んでいけばいいのです。


明るく生こまい
yoshi-HERO