過去の海外遠征記リンク集


朝も水抜きを行う。
水分が恋しい力石状態。
予備計量で計ってみると100gオーバーまで落ちた。
これで一安心。
計量時間になったので部屋から会場に向かうとドラゴがいた。
後ろからパンチをかましてやると、


『おお、久しぶり。』


と再会の抱擁。
ちなみに今回覚えた英熟語。
久しぶりはLong time no see.である。
そのドラゴがいうにこの大会は70.5kgまでならOKとのこと。
何を言ってんだこいつと思ったが、大会関係者もそれでいいと言う。
おそらくヘルスメーターの誤差をふまえてのことなのだろう。
日本だったらあり得ないことが海外では日常茶飯事的に起こる。
そういうことは前もって教えてくれという感じだが、しょうがない。
郷に入らば郷に従えだ。
いちいち気にとめていたらやっていけない。
笑ってごまかせ。


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ほどなくして記者会見が行われた。
今回ツイッター上でフォロワーの皆さんからアドバイスをたくさん頂いて、
英語でのスピーチを用意した。
しかしSHOWTIMEは一人一人スピーチをするスタイルではなく、
記者からの質問に答える形のスタイルだ。
記者会見の入場時にはアウェーにも関わらず予想していたよりも多くの拍手を頂き、K-1での活躍がオランダにも届いているんだということがわかった。
そしてK-1というものが世界に普及していることがわかった。
私は格闘技を野蛮なスポーツだと思われたくない。
紳士のスポーツだと思っている。
だからこういった正式の場では必ず正装で出て行こうと心がけている。
それで少しでも格闘技に対してのイメージが良くなればと祈っている。


お互いが倒すことに死力を尽くす。
単純明快のこのスポーツ。
どのメジャースポーツにも負けない魅力があると思う。
まずは野蛮なイメージの脱却をしよう。
選手同士がお互いを尊敬しあい、それで全力で殴り合う。
私の海外遠征の試合の日にはサッカーの代表戦のようにスポーツバーに人がたくさん入っているような、そんな日を夢見ている。


会見後、試合前はチャーハンを食べたいという私のリクエストに応えてくれて、TBSから紹介を頂いたオランダ在住の日本人、イケダさんとサハシさんに街まで連れていってもらいおいしいチャーハンを食べさせてもらった。
しかも、帰り道には寄り道をしてくれて晩御飯のサンドイッチも買えた。
本当にありがとうございました。
あとはレッドブルだ。オランダ遠征中も3本飲んだ。
私はレッドブル中毒なのだ。



帰り道はハイウェイが混んでいたので下道から帰った。
道路の横には牛、馬、羊がたくさん放牧されていて、
オランダの田舎の風景だった。
その牧歌的な風景に改めて異国の地に来たんだと再認識。
空は白夜で夜の19時くらいでも日本の15時くらいの明るさだ。
何もかもが日本と違う。
ちょっとぬるま湯につかりすぎたようだ。
私は日本人ほど物事をこと細かく整然と進めていける民族はいないと思っている。
その分外に出たとき戸惑ってしまうことが多いだろう。
こうやって身に染みた分、私の心に深く刻まれていくのだろう。


なぜかSIONの蛍が頭の中を駆け巡った。


明るく生こまい
yoshi-HERO