新BOP学童クラブ(放課後児童クラブ)の民設民営化について | 佐藤美樹(さとうみき)のサトミキ☆ブログ
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新BOP学童クラブ(放課後児童クラブ)の民設民営化について

新BOP学童クラブの課題については、これまでも何度か議会質疑やブログでも取り上げてきて。

 

今回、また、区が来年4月から、区内5つの小学校※1について、「大規模化・狭隘化の解消」を目的に、

学校の外に、民間事業者を誘致し場所を整備して、民説民営の学童を導入させたいという方針がでて、様々議論がなされています。

※1:芦花、経堂、松丘小、砧南、山野小学校

 

放課後の子どもたちのための事業でおこる課題に対し、民間活用・民間委託していくこと自体はこれまでもむしろ推してきた立場ではありますが、今回の進め方にはいくつか疑問と課題があります。

 

そもそも、突如報告された「学校外の民設民営学童の導入」は、大規模化(人員配置の問題)・狭隘化(スペースの問題)の解消が第一義的な目的とされていますが、

5校それぞれ、これらの要素のどこがどのくらい不足なのか?といった数値による報告がなく、検証が十分なのか?不明なこと。

 

また、外部に民設民営学童を取り入れていく場合には、そちらは時間延長ニーズに応えるのも目的とのことですが、これもニーズがどこまであるのか?コロナ禍経て、働き方も変化している中、H31年度に時間延長モデル事業を実施した際のニーズをベースにしていて、それでいいのか?!という点。

 

また、一番、私が懸念するのはこれまで、これまでの新BOP学童クラブが学校内にあることで果たしてきた「子どもの主体性」や「地域とともに育む」意義が損なわれないか、という点。

 

国がH26に出した「放課後子ども総合プラン※2」は、共働き家庭への支援と、そういった家庭状況の如何に関わらず子どもたち自らが過ごしたいようになるべく過ごせるよう(主体性を育む)、「一体化」を進めてきた経緯があります。「一体化」と言いながら、本区の実施体制は2つの実施所管(教育委員会事務局、子ども部)が併走してきたために、縦割りの弊害がおこりがちで、今回の学校外の民設学童は縦割りの弊害を深めかねないとも見ています。

※2放課後子ども総合プラン:

 

 

今回調べてみたら、23区中、当区のように学童機能と放課後子ども教室機能とを一体化させている自治体で、実施所管を1本化している自治体は、23区中16区ありました。

国のほうで子ども庁の議論があることを考えたら、児童福祉系と教育系を一本化させようというのは全体の流れとも感じます。

 

また、世田谷区では「地域とともに子どもたちを育む」ことも重きを置いて様々な制度があり、地域にも、子どもたちの放課後に関わろう・支えようとする資源(場・人)がたくさんあります。例えば、私の地元でいえば今月から「おやつステーション」という名で、商店街のカフェの一角を毎日借りて、おやつを配るような取組や、他にも通学路にあるカフェが子どもたちの立ち寄り場所になっている事例も。

放課後は地域と繋がる時間でもあり、子どもたちにとって親とも先生とも違う地域の大人と繋がることは成長の1つにつながるはずです。

 

もともと、複雑・混迷さを含んで実施されてきた当事業が、今回の外部の民設学童を組み込むことで、課題解消というより新たな課題増加とならないよう、「子どもたちの放課後はどうあるべきか」の原点に返って制度設計を詰める必要があると考えます。