とうきょうママパパ応援事業を活用したコロナ対策(こども商品券)
先週金曜の福祉保健常任委員会にて、「とうきょうママパパ応援事業を活用した新型コロナウィルス感染予防策」というタイトルで報告がありました。
内容としては、東京都の当該事業を活用して、1万円分の子ども商品券を妊婦に配布し、妊婦健診等の際のタクシー移動やマスク購入などに使ってもらうというもの。
※とうきょうママパパ応援事業(コロナ対策部分):https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/governor/governor/kishakaiken/2020/04/documents/20200417_01.pdf
世田谷区では、H28年から子育て利用券というやはり1万円の券を妊娠期面接をうけた妊婦に配布しており、この面接を受けた人を対象に子育て利用券に追加で配布するというもの。
※子育て利用券について(世田谷版ネウボラ):
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kodomo/001/001/d00146504.html
対象は11,500人(すでに3月末までに面接をうけた6500人+これから受ける予定の5000人)で、当該事業にかかる事業費はすべて東京都の補助(補助率10/10)というスキーム。
妊娠期面接について、このところは面接うけにいくのも少ないのでは?という点や、そもそも面接のために家を出るような機会を設定するのではなく、「電話やビデオ通話、Zoomなどでもいいのでは?」という点を所管にきいてみたところ、コロナ感染拡大以降やはり「電話で面接をうけたい」という希望が多く寄せられ、そういう場合には電話でも可としているとのこと。
この報告に対し、委員からは、「外出を控えようとしている時期に、外に出ることを推奨するようにならないか?」とか、「物品購入といっても百貨店は休業では?」「ネットで買う際にも使えないのか?」と、どちらかというと否定的な意見が多く出ました。
確かに、「妊婦健診のためのタクシーに」と限定しているわけではないので、場合によっては健診以外の目的でも使われるかもしれません。
この券については、有効期限が5年間だそうなので、妊婦健診と限らず、出産後の乳幼児健診などの外出機会の際も、
「公共交通ではいきたくないからタクシーで・・」となる際の一助になると思うのですが。
様々な意見・異論が委員から多くでたので、副区長が「再度見直します」というような答弁をして、いったんこの事業についての議論はおわりに。
個人的には、東京都の補助事業であるわけですし、制度の目的と商品券の使用用途を「感染予防」に限定して打ち出して実施したらいいのかと思います(外出機会に繋がりかねないから、導入しないではなく)。
23区内では14区が導入しているというこの事業。
当区において、どうするのか?月末の福祉常任委員会に再度仕切り直しで報告があがってくるそうです。