子どもの命を守れるのか?
先週の区議会本会議で、私からも取り上げましたほぼ全会派が、先日の野田市女児虐待死をうけて虐待防止テーマを
取り上げていました。
国でも、緊急総合対策を打ち出し、その1つの「緊急点検」の実施について、
昨日の福祉常任委員会で報告がありました。
国の緊急総合対策:https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000477987.pdf
国が各自治体向けに通知した「緊急点検」とは2月1日を基準日としてこの日以降一度も登校/登園していない生徒・児童がいないかの点検を各所管で実施するというもの。点検実施後、3月14日までに国へ報告するとのこと。
野田市の女児が、今年に入ってから一度も登校していなかったことをうけてこういう点検になるんでしょうけれど・・。
あれだけメディア等で報道されているわけですので、変な話、虐待をしているような家庭においては、疑われないために「ちょっとぐらい登校/登園させないと」という方向性になりかねないわけですし、なんとも対症療法的・表面的な点検に映ります。
今回の野田市においては、区教育委員会が実施したアンケート結果を加害者である父親に見せたという致命的な点もあったことから、スクールロイヤーの設置も議論・検討されているとのこと。
子どもの人権擁護のために法律の専門家が学校に関与すること自体は否定しないですが、学校現場に常駐するわけでないだろうし、
怒鳴りこみし恫喝している今回の父親みたいなケースが目の前にいる瞬間に機能するのかどうか。
どうも、「子どもの命を守る」ということに対して、悠長に感じてしまいます。
体罰禁止の法律や、区教育委員会の専門家登用とか、そうした制度設計と同時にやはり大事なのは
「地域」でどう子どもを守れるか、だと思います。
日頃から地域で子どもをいかに見守りあい(1人漏らすことなく)、地域の各現場が連携しあって子ども家庭支援センターや児童相談所といかに密に動けるかどうか。
野田市のようなケースが世田谷でもし起こるとしたら、どのようなところにリスク(穴)があるのか、野田市の検証結果をうけて世田谷でも各現場の関係者が「我が事」として点検が必要だと思います。