子ども人口(0-5歳)の推計と実績について
去年9月の時点で、毎年出されている人口推計値と実績について報告がありました。
それをもとに、今年度の各事業の計画が走っているわけですが、
その中で、子ども人口の推計値と実績については、各政策にいろいろ影響があるとみています。
推計値の推移と実績についてのグラフ↓
上記は、自治政策研究所がだしている推計値と実績のデータとグラフを私が加工したものですが、
ここで注目すべき点の1つは、0-5歳人口の推計値の推移および、推計値と実績の状況です。
29年度の実績が推計値より下にふれたことをうけ、29年度の推計値は大きく修正をかけており、
この推計によれば、0-5歳すなわち新たに生まれてくる子供を含む層については、そろそろピークアウトをしそうという
トレンドにあることになります。
この傾向をみて、まず、検証しなければならないのは保育園整備計画。
すでに、去年の予算委員会でも指摘をしましたが、区内の認可保育所のうち特に駅から遠い園などは3-5歳のところに
空き数がでているという点。
0-2歳のところにまだ待機児童があるので、ここは着実に解消させるようにもっていく一方で、
0-5歳のいわゆる完結型・ハコモノの認可保育所については、整備箇所・タイミングなど状況を慎重に見ていく必要がでてきており、
これまでとはまた違ったフェーズに突入してきており、かじ取りが難しくなったともいえます。
0-5歳完結園の認可保育所だと、だいたい整備を決定して開園まで2年要しますし、一度整備してしまうと
撤退するのも容易ではありません。
一方、最近、区内でも増えてきた企業主導型保育所の形態。
内閣府直で認可・開設ができるため、区の関与がない手法なので、質を懸念する声もありますが、
需給バランスが微妙になりつつ中では、民間主導の手法も、調整機能として取り入れていくのも1つの手だと考えます。
区がどのようにとらえ、今後の保育園整備を進めていくのか、明後日の質疑で問いたいと思います。