何のための・誰のための待機児対策?!
去年夏。1歳半の娘さんをもち奥様がガン(末期)を罹患→就労・子育て・奥様の介護を1人で背負っているAさんからの相談についてブログにまとめました。
※過去のブログ:http://ameblo.jp/satmik/entry-12060562700.html
このときの論点(Aさんからの相談のポイント)としては、
上述のような理由により、区の緊急保育を利用している状況で、
①緊急保育は2ヶ月まで(原則1か月で1回のみ更新可)で延長についてのルール・基準がない
②認可保育園への入園申込みをしても、こうした状況を反映させられるような調整項目がない
という点でした。
その後Aさんはというと、緊急保育の利用はいまも延長できている(イレギュラー対応で)ものの、今回の4月入園の入園選考ではどこも内定せず「待機」となってしまったとのこと。
・・・というのも、入園選考の際の指数として、保育認定課のほうで決定している指数が110点と。
これは、いわゆるフルタイム家庭と同様の指数で、この数年の区の傾向としては、「110点でも厳しい」という状況です※
※区の入園選考における基準:http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/103/129/1809/d00005740_d/fil/hoikunoriyoukijunchouseik.pdf
Aさんの場合はさらに実父の介護(近くに住む)も背負っているにも拘わらず、今の基準では「同一世帯内に全開後が必要な障害を有する世帯員がいる場合」という調整項目(+2点)しかないので、その部分の負担は反映されていません。
この論点については「ダブルケア(育児と介護を同時に背負う)」というケースがこれから増えてくることからも、実態を反映させられるような調整項目が必要であるとして、過去の議会でも取り上げてきました。
こうしたダブルケアなど介護を負うケース含め、調整項目の見直しは今年から始まったようにも聞いていますが(1月の区の子ども子育て会議の議題など)、4月の入園選考には間に合いません。
確かに自治体の負う義務としての判断基準は、児童福祉法にある「保育に欠ける」要件かどうかだとは思いますが、Aさんのように実質ひとり親家庭と変わらないような状況で、複数のケア(育児・奥様の介護・実父の介護)を背負っているのですから、子どもへの保育に直結するという判断をすべきだと思います。
今回の、入園選考が待機となったことをうけて、玉川支所の生活支援課長に問合せをしました。
入園選考の指数決定や内定・待機の決定(手続き)を行うのは本庁の認定審査課になりますが、
特殊なケース(虐待などですぐに親からの隔離が必要なケースなど)について、各支所の生活支援課がケース会議を開いて判断し、特例扱いで入園決定を認定審査課に依頼することがあると聞いたので、Aさんのケースをそのように扱えないかと聞いてみたのですが・・。
玉川支所の生活支援課長の見解としては、
「いまこれだけ待機児の多い状況なので(Aさんのケースを特別に扱えない)」
「正直、Aさん以上に深刻なケースもあるので」というもの。
Aさん以上に深刻なケースも当然あるでしょうけれど、ダブルケアどころかトリプルで背負っていてかつ、介護休暇中なので無収入(3月末で介護休暇も切れる)というこのケースぐらい救えなくて、何のための待機児対策なのか?と。
生活支援課長のことを責めるつもりはありませんが、あまりに他人事で仕事をしているようなそんな感じすらしました。
いまの入園選考の指数基準のうち、「こういうケースに対応できていない」「調整項目がない」という認識があるなら(検討し始めているのですから変える必要性を認めているはずで)、「みなし」で110点以外の点数算出をするといった柔軟な対応をしてほしいところです。
再来週移行の議会等で問い続けます。
※過去のブログ:http://ameblo.jp/satmik/entry-12060562700.html
このときの論点(Aさんからの相談のポイント)としては、
上述のような理由により、区の緊急保育を利用している状況で、
①緊急保育は2ヶ月まで(原則1か月で1回のみ更新可)で延長についてのルール・基準がない
②認可保育園への入園申込みをしても、こうした状況を反映させられるような調整項目がない
という点でした。
その後Aさんはというと、緊急保育の利用はいまも延長できている(イレギュラー対応で)ものの、今回の4月入園の入園選考ではどこも内定せず「待機」となってしまったとのこと。
・・・というのも、入園選考の際の指数として、保育認定課のほうで決定している指数が110点と。
これは、いわゆるフルタイム家庭と同様の指数で、この数年の区の傾向としては、「110点でも厳しい」という状況です※
※区の入園選考における基準:http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/103/129/1809/d00005740_d/fil/hoikunoriyoukijunchouseik.pdf
Aさんの場合はさらに実父の介護(近くに住む)も背負っているにも拘わらず、今の基準では「同一世帯内に全開後が必要な障害を有する世帯員がいる場合」という調整項目(+2点)しかないので、その部分の負担は反映されていません。
この論点については「ダブルケア(育児と介護を同時に背負う)」というケースがこれから増えてくることからも、実態を反映させられるような調整項目が必要であるとして、過去の議会でも取り上げてきました。
こうしたダブルケアなど介護を負うケース含め、調整項目の見直しは今年から始まったようにも聞いていますが(1月の区の子ども子育て会議の議題など)、4月の入園選考には間に合いません。
確かに自治体の負う義務としての判断基準は、児童福祉法にある「保育に欠ける」要件かどうかだとは思いますが、Aさんのように実質ひとり親家庭と変わらないような状況で、複数のケア(育児・奥様の介護・実父の介護)を背負っているのですから、子どもへの保育に直結するという判断をすべきだと思います。
今回の、入園選考が待機となったことをうけて、玉川支所の生活支援課長に問合せをしました。
入園選考の指数決定や内定・待機の決定(手続き)を行うのは本庁の認定審査課になりますが、
特殊なケース(虐待などですぐに親からの隔離が必要なケースなど)について、各支所の生活支援課がケース会議を開いて判断し、特例扱いで入園決定を認定審査課に依頼することがあると聞いたので、Aさんのケースをそのように扱えないかと聞いてみたのですが・・。
玉川支所の生活支援課長の見解としては、
「いまこれだけ待機児の多い状況なので(Aさんのケースを特別に扱えない)」
「正直、Aさん以上に深刻なケースもあるので」というもの。
Aさん以上に深刻なケースも当然あるでしょうけれど、ダブルケアどころかトリプルで背負っていてかつ、介護休暇中なので無収入(3月末で介護休暇も切れる)というこのケースぐらい救えなくて、何のための待機児対策なのか?と。
生活支援課長のことを責めるつもりはありませんが、あまりに他人事で仕事をしているようなそんな感じすらしました。
いまの入園選考の指数基準のうち、「こういうケースに対応できていない」「調整項目がない」という認識があるなら(検討し始めているのですから変える必要性を認めているはずで)、「みなし」で110点以外の点数算出をするといった柔軟な対応をしてほしいところです。
再来週移行の議会等で問い続けます。