緊急保育の延長についての論点いろいろ | 佐藤美樹(さとうみき)のサトミキ☆ブログ

緊急保育の延長についての論点いろいろ

先日、緊急保育を利用中の保護者の方(Aさん)よりご相談をうけました。

1歳半のお子さまを奥様が在宅で育児してきたが、
病気(がん)により育児・家事困難になり、緊急保育を利用中と。
でも、「緊急保育の利用期間は1か月で原則1回までの延長」というルールのため(要は最長2ヶ月)、それが切れた後どうしたらよいのか、と。
 ※世田谷区・緊急保育(区立):http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/103/129/488/d00005754.html

この方の場合、奥様側のご両親はご病気で療養中、
ご自身のお父様は要介護、お母様は他界と身内には頼れない状況で、
緊急保育が切れた後、どこかに子どもを預けなければ働けない(さらには奥様の看護も必要になるときもあるのでその対応もできない)という切羽詰まった状況でした。

相談をうけて、緊急保育の利用延長について区に問合せしつつ、
Aさんのほうで認可・小規模保育所の入園選考も申込みを進めました。
、、が、待機児のもっとも多い1歳枠に対し、フルタイム・有償でつく指数110点ではどこも入れず待機に・・。

保育課や支所の生活支援課にも問合せをして、なんとか、緊急保育の利用の延長をしてもらえないかという話をする中で、この件を通じて課題だと感じたのが2点:
 ①緊急保育を利用するとなった理由(事象)が改善しない場合の利用延長について決まりがない
 ②上記のようなケースについて、入園選考で何かしらその状況を吸い上げる調整項目がない


区によると、これまでも、緊急保育を延長しなければならないケースはあったそうです。

先日、自分が区議会でとりあげた「ダブルケア(育児と介護の同時進行)」ではないですが、突然介護も担わなければならなくなって→緊急保育(あるいは一時保育)を利用というようなケース、も今後増えてくるだろうと思われる中、上述の2つの論点について、整理しておく必要があると考えます(9月からの本会議で問おうと思います)。