「資産の適正規模」という考え方について | 佐藤美樹(さとうみき)のサトミキ☆ブログ

「資産の適正規模」という考え方について

今回の一般質問で「資産の適正規模」についてとりあげました。

というのも、区で、昨年度から取り組んでいた公共施設白書が出来上がってきて、
のきなみ施設の老朽化・今後の更新費用が明らかになってきたので、
そもそも「資産を持ちすぎていないか」という観点の必要性をテーマにしてみました。
※世田谷区・公共施設白書:
 http://goo.gl/3fDAwH

施設白書では、区内にある605の施設を機能別(区民会館、小中学校、図書館、、etc)ごとに施設の築年・かかっているコスト(人件費、光熱費、減価償却、、etc)を集計しています。
これらの基礎データを基にした今後シュミレーションした改築・改修コストは、耐用年数に達したものから順当に改築していったとして163億と。
だいたい区の予算規模が2450億くらいなのでかなりのインパクトです。過去10年の改築・改修コストの平均は90億だそうでここから考えても今後の費用インパクトがかなりのものだというのはわかります。

昨日の一般質問では、この今後の改築コストのうち実現可能な額はどのくらいか?という点(163億捻出するのは不可能だと思われるので)と、限られた財源でどのような優先順位で改築していくのか、という点をといました。
「資産の適正規模」については、関学大院の石原先生が中心となって展開している標準財政規模と公債比率を用いて算出する方法について紹介しました。
※区議会動画の様子:
http://www.discussvision.net/setagayaku/index.html

いま、本庁舎の建替えについても議論を再開しているのですが、本庁舎の改築はこの163億には含まれていないとのこと。
本庁舎(特に第1)も相当老朽化しているので、災害時の本部として持たないのは目に見えており、建替え自体は踏み切ることになると思わる中、本当に改築コストをやりくりしていけるのか、どのくらいで回せるのか今後またさらに掘り下げていきたいと思います(その辺は決算特別委員会でやろうかと思います)。