都市整備委員会での行政視察 | 佐藤美樹(さとうみき)のサトミキ☆ブログ

都市整備委員会での行政視察

都市整備委員会(常任委員会の1つ)の行政視察として、
長岡市・富山市・金沢市を訪問し、それぞれの自治体の取組みの一部を視察してきました。

まず初日(12日)、長岡市では、長岡防災シビックコア地区整備事業について。

長岡市民防災公園や「子育ての駅ぐんぐん」を視察。
この「子育ての駅ぐんぐん」は、雪国ならではの施設で、天候に左右されない子どもの遊び場(ドーム型の室内公園)と子育て支援スペースが併設された施設。
ドーム型の壁部分を使って2Fから滑り降りるすべり台もありました。
ドーム型の室内公園は、災害時、支援活動の拠点にもなるとのこと。
また、この「ぐんぐん」の2Fにはながおか市民防災センターがあり、防災に関する
さまざまな学習・情報収集用にタッチパネルなどが設置されていました。

個人的には、防災機能ではないけれども、「ぐんぐん」の中にあった授乳室に調乳用のボトルサーバーや電子レンジもおいてあったことに感動!

2日目(13日)は午前、富山市にて、公共交通(路面電車)やレンタサイクルシステム(アヴィレ)を視察。
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道路の真ん中に駅があって2両編成で走る電車は、
サンフランシスコのMuniに似ていて懐かく思いました。
※サンフランシスコのMuniバス http://p.tl/TTED

世田谷区でも「がやりん」というレンタサイクルがありますが、
富山のレンタサイクルは、民間企業により運営されており、これまでは市内中心地を移動する通勤利用などがメインでしたが、観光客が使えるように「1日パス」も始めたとのこと。

2日目午後は同じく富山駅から近くの富岩運河の環水公園を視察。
運河を中心として、全体面積が9.7haという大きな公園ですが、
驚いたのは、市が運営する公園の中にスターバックスが誘致されていたこと。
公募でスターバックスに決まったそうですが、公園の集客効果にもつながっているようでしたし、
土地使用料が市の税外収入になっているので、大変よい試みがと思います。
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※私の後ろに見えている運河岸沿いの建物がスターバックス(小さくてわかりにくくてすみません!)

この3日間で何よりも印象的だったのは、3日目午前の金沢市の景観政策。

観光都市とはいえ、市民のみなさんの景観に対する意識も相当高いと思いました。
自治体が掲げる「保全と開発の調和」のポリシーのもと、たくさんの条例が整備され、金沢都市景観審議会といった市民参加型の会議体で議論され実現されていました。

金沢らしい「まちなみづくり」としての無電柱化推進事業もかなり進んでいました。
配電用の電線などを各家の軒下に設置する軒下配線方式や地上機器の一部を照明柱に埋め込むソフト地中化方式などさまざまな手法がとられていました。

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※写真は、軒下配線方式の民家

世田谷だと、例えば自分の住む桜上水の水道道路なども、景観のためというより利便性の観点(道幅が狭いので電柱が地中に入ってしまったら車・自転車・人の交通がスムーズになる)で電柱の地中化を望む声もありますが、一方で車のスピードが電柱により抑制されていたり、すれ違う際の自転車の退避場所になっていたりもするので、
電柱を地中化すると、新たな問題が起こってくることが想定されます。
金沢くらいの車・自転車・人の交通量だからこそ、実現しやすいのかもしれない、とも
思いました。

3日間、普段足を踏み入れないような都市にも行くことができて、また都市整備のさまざまな施策(世田谷の実現可能性は別として)を吸収でき、貴重な経験でした☆