次に、地方中核病院の婦人科で受けたタイミング療法について書きたいと思います。

 

タイミング療法であれば、普通の病院の婦人科でもやっているところがあるため、

まずは一番アクセスの良い病院を選択しました。

 

当時は地方に住んでいたため、

不妊治療専門病院は通える範囲に2件しかない上にとても混んでおり、

仕事をしながら通うのはなかなか一苦労という印象でした。

そのため、一番近い普通の病院の婦人科をまずは受診することにしたのです。

あとから振り返ってみると、この後結局人工授精へ進むこととなったため、

結果としては最初から不妊治療専門病院へ行った方が時間のロスなくスムーズだったと思います。

 

受診に関しては、同居1年しても自然妊娠しないということを伝え、

不妊の診断となり、治療開始という流れです。

あくまで1年というのは目安なので、年齢や気持ちの整理がついた

自分のタイミングで受診すると良いと思います。

 

私は生理不順が元々あったため、クロミッドを使用してのタイミング療法を開始しました。

経膣エコーではネックレス状に多数の卵胞が発育しており、

「多嚢胞性卵胞症候群の可能性がありますが、排卵はしているようですね。」

と言われました。

 

タイミング療法の内容としては、

卵胞の育ち具合を見て、排卵直前(約20mm)になったらhcgを注射してもらい、

指示通りタイミングを取るというような方法になります。

 

hcg注射は、排卵を促すための注射で、打った後34-36時間後に排卵すると言われていますが、

タイミングの回数や時期の指示は、病院や医師によって多少差があるように感じました。

調べれば調べるほど何が正解か難しいと感じるかもしれませんが、

まずは医師の指示通りに行なってみると良いと思います。

 

体温表をつけて提出するように言われる病院もあるかと思いますが、

私が通っているところは特にありませんでした。

経膣エコーで卵胞の大きさ、排卵の確認もしていたので、特に必要性は感じませんでした。

 

受診は週1程度、排卵日前後は排卵確認も含めて回数が多くなります。

通うのは大変ですが、生理不順の周期に振り回されたり、

検査薬とにらめっこしてあれこれ考えるよりは、気が楽だったように記憶しています。

 

併せて、治療介入が可能な不妊要素がないかの検査も同時に行なっていきました。

この病院で検査した内容は以下の通りです。

・LHやFSH、甲状腺ホルモンなど基本的な血液検査:異常なし

・卵管造影検査:異常なし

・精液検査:運動率やや低下

結果、治療介入できるものはなく、検査での確認のみで、タイミング療法を進めていきました。

 

クロミッドを使い始めた当初は反応性がよく、2個排卵することもありました。

妊娠成立の機会も多くなりますし、双子ちゃんになっちゃうかも〜

なんて当時は呑気に考えていた気がします。

 

次は5回目というときに、

「そろそろ人工授精に移行した方が良いかと思いますので、不妊治療専門病院へ紹介状を書きますね。」

と言われました。

次こそはできるかなとまだ楽観的に考えていた私は、そう言われて少しびっくりしたように記憶しています。

「あと1回ダメだったら、紹介状お願いします。」

とお伝えして、

結局一度も陽性をみることなく、不妊専門病院に受診するという流れになりました。

 

タイミング療法に関しては、どこの病院もそれほど差はないと思います。

通院回数も多いため、アクセスのしやすい病院を選択するのが一番良いと思います。

年齢や様々な事情から急ぐ方は、最初から不妊治療専門の病院にかかることをお勧めします。

転院すると、初診までの時間や検査のやり直しなどが必要となり、ロスが大きいです。

いきなり不妊治療専門病院に行くのは敷居が高いなという人は、私のように一般病院から始めるのもおすすめです。