実は、オリンピックそのものにはそんなに興味はないのですが、やっぱり日本人選手団が活躍しているのを見ると、応援してしまいます。テレビのニュースでも、「パリ特集」みたいなものが組まれていて、いいなぁと思ってしまいます。

 

そこで思い出したのが、1992年にパリへ行ったこと。一体どれだけ世界中の国へ行っているんだ?と思われる方もいるかもしれません。2.3ヶ月前のブログで、ロンドンの話を投稿しましたが、その続きです。

私が最初に海外出張に行ったのはアメリカで、1991年。その時は、世界中の国からコンピューター技術者が来ていて、それぞれの得意分野で仕事をしていました。その時仲良くなったのが、今はイスラエルに住んでいるドイツ人と フランス人のおじさんです。

1 1992年に、ドイツ人に、「イギリスで研修があるんだけど」とメールすると、じゃぁ、帰りにドイツに寄れよ」と言う返事が来ました。

イギリスでの研修では、アメリカで知り合ったフランス人も来ていました。「どうせならパリにも寄れよ」と言ってくれました。

 

その当時は、バブルの真っ只中、正確に言うと、バブル終演だったのですが、誰もそれに気づいてはいませんでした。なので、往復の飛行機はビジネスクラス。もちろん、ルート変更も可能です。

日本のマネージャーに、「研修が終わった後に1週間休みを取りたいんですけど。」と聞いたところ、すんなりオーケー。これでまずドイツ行きが決まりました。

そして、研修中にパリへ寄れよと言ってくれたフランス人のこともあり、フランクフルトから日本に帰る予定だったのを、パリのシャルル・ドゴール空港へ変更。

 

英語が全く通じないと言う事は聞いていたので、さて、どうするか。まずは招いてくれた友人に電話をして、オフィスへ。彼の仕事が終わったので、食事を食べに行こうと外に出て、こっちが近道だけど、女性が立ってるから気をつけな。と言われて、恐る恐る、なんでこんなところにオフィスをわざわざ持ってるんだ」すると、友人が、小声で「今すれ違った男、お前の財布を狙っていたぞ。」怖いよー。おそらく、フランス人と一緒だったので、手を出さなかったのだと思います。

 

夕食は何を食べたのか覚えていませんが、デザートに大きなチーズが出てきたのはびっくり。これは自分で選べます。しかし、あんな食事をしてさらにチーズか!!

その後だったかなぁ、彼が車でエッフェル塔へ連れて行ってくれました。ここでも、「夜は外へ出ると危ない」と言われたかどうか覚えていませんが、車の中でエッフェル塔を見ていました。

日本に帰ってからの情報では、夜のエッフェル塔は男性の同性愛者が集まる場所だそうです。昼間に行きたかった。

 

翌日は、彼の誘いを断って、1人で行動しました。まずは憧れのベルサイユ宮殿へ。私、「ベルサイユのばら」が大好きなんですよね。最終回は、確かオスカルが打たれて死んでしまう、そこは悲しくて読めませんでした。

パリから地下鉄で行った記憶があります。ここがベルサイユ宮殿か。オスカルは架空の人物だとしても、マリーアントワネットはここで暮らしていたんだなぁと思うと感慨深いものがありました。その時撮った写真はどこかへ行ってしまいました。(残念

帰りは、同じ地下鉄で出発を待っているときに思わず寝てしまいました。はっと気がつくと周りに誰もいません。なんだこれは??と思って、外に出ると駅員が大勢のお客さんに対応していました。「ひょっとして、これは噂に聞いた スト?」 海外では突然こういうことが起こると言う話も聞いたことがありました。

駅員に話しかけても、英語が全く通じません。これは困った。と思っていると、英語の通じる駅員が1人だけいました。その人に話を聞いたところ、やはりストライキでパリに帰るには国鉄を使って帰って 欲しいと道順も教えてくれました。

何とかパリのホテルへ帰り着いたのですが、もうへとへと。そこでテレビをつけると、日本のアニメ「翔太の寿司」をやっていました。若い方は知らないと思いますが、30年前は美味しんぼが全盛で、グルメ系のアニメ作品がいっぱいテレビで放送されていました。

私は、このアニメは特に思い入れは無いのですが、フランスでもやっているんだ?と感心した記憶があります。もちろんフランス語なので何を言っているかわかりませんでした。(笑

 

その翌日は、ルーブル美術館へ。もちろん「モナリザ」を見るためです。

日本と海外の美術館、博物館の大きな違いは、フラッシュを焚かなければ写真が撮れるということです。おそらく、モナリザの写真も撮ったのですが、どこに行ったか分かりません。あの頃、iPhoneがあれば。。

 

帰りは、思い切って1人でレストランに入ってみました。メニューはフランス語で全く判りません。これは困ったなぁと思いながら見ていると、「グラタン」の文字が。その当時、私が通っていた高田馬場の スナックの常連さんで、イタリアンのシェフ見習いみたいな人がいたのですが、その人が「グラタンと言うのは、 天 火 料理のことを全部そう余分ですよ。」と教えてくれていたので、これなら間違いないだろうと。 私は直近のブログでも書きましたが、魚が大嫌いなので、心配なのはそこだけでした。「何が入っているの?」と聞くと、ウェイトレスは、ひたすら「ビーフ、ビーフ」と繰り返すのみ。魚でないことがわかったので、それを注文しました。出てきた料理を見てびっくり!!

丼にマッシュポテトか、一面に敷き詰められていて、上層部に軽い焦げ目があります。なんだ。これは、と思いつつ食べていると、そこのほうに牛のひき肉を炒めたものが引き詰められていました。あまりの量の多さに とびきれなかった記憶がありますが、素朴な家庭料理と言うのかなあ。日本でも作ってみたいなぁと思いながら、未だ作っていませんが(笑

 

フランスでやり残したこと:

① ハードロックカフェに行けなかった

疲れていたんでしょう、ハードロックカフェを探して行く気力がありませんでした。

② かばのモニュメントが買えなかった

後で知ったのですが、大英博物館、メトロポリタン博物館には、横幅5.6センチ位の青いカバの置物が展示されています。これは、古代エジプトではカバは 神様の使いとされていて、非常に貴重なものだそうです。

もちろん、本物手に入れるわけにはいかないので、メトロポリタンミュージアムでレプリカを買いました。その後、 大英 博物館にも同じものがあると知りました。10年以上前、たまたま六本木で 大英 博物館の展覧会でレプリカを購入しました。

残るは、ルーブルです。今この状態だととても行けない。なんであの時知らなかったんだろう。

やっぱり、事前調査は必要だなぁ。

 

なんというか、自分が行ったことのある街でのオリンピック。必ずメダルを取れとは言いませんが、日本人選手には悔いのないパフォーマンスをやってもらいたいと思います。