前回の投稿では、2、3週間位前から目が急激に悪くなり、緊急で眼科の 診察を受け、ステロイドの副作用では?と言う医師の診断結果を投稿しました。そのとおり、ステロイドが減るに従って、多少のタイムラグはあるものの、ようやく視力も回復基調になってきたかなと言うところで終りました。

 

今回の入院、退院後の生活について、投稿したいことが山のようにあり、それでも目が見えずに 投稿できない状況が続いていました。はっきり言って、自分の中でも整理がつかず、頭の中がぐちゃぐちゃになっている状況です。

 

今日は、入院中にあった医師と患者さんの会話を投稿したいと思います。これは、自分でも本当に考えさせられた。

 

その患者さんが入院してきたのは、私が退院をする1週間ほど前。私の向かいのベッドでした。もちろん、顔は見えないのですが、声の感じとかからして、私より少し上位の方かなぁ。非常に穏やかな話し方をする人でした。 1ヵ月前に退院をしたらしいのですが、再び入院することになったみたいです。

 

入院されたことのある人はご存知だと思いますが、医師も患者さんも普通の声の大きさで話をしているので、会話内容はまるきこえです。私も、気管支内視鏡で採取した検体を、研究に使いたいと言われたときに、検体が余れば、ムコ多糖症との関連を調べてほしいと申し出たのですが、この内容は、同じ部屋の患者さん全員に聞こえているはずです。

 

さて、私の向かいのベッドに入院してきた患者さんですが、呼吸器内科なのに、肺がんの話などは一切出ず、脳に顔がある、食道に少し大きめのリンパ腫があるなどの話をされていました。おそらく、肺がんは治療がうまくいって、1ヵ月前にそれでタンインしたのだと思います。

 

等の患者さんは、入院初日に先生に、「抗がん剤を使ってくれませんか?」と聞いていましたが、先生は、「抗がん剤は、元の大きさ、使う時期などによって、かえって悪影響を及ぼす場合がある。あなたの場合は、もう少し精密に検査をしたほうがいいと思うので、少し時間をください。」と答えていました。

 

それから、2.3日後、患者さんが再び先生に、「抗がん剤を使って欲しい。」と聞いていました。そこで先生は、前回と同じ答えをして、さらに付け加えて、「あなた自身もこのまま治療を続けるか、家族の元、あるいはホスピスで過ごすか そのことも考えておいた方が良いと思いますよ。」と答えられていました。

 

これって、事実上の余命宣告ではないか。まさか、病室でこんな話を聞くとは!!

質問した患者さんも、取り乱したりする事はなく、静かに先生のお話を聞いておられました。

 

自分が医師に 同じようなことを告げられたらどうするだろう?おそらく、この患者さんと同じように取り乱したりする事はなく、静かに受け入れるんだろうなぁ。 その時にならないと分かりませんが、多分、自分は治療を諦めて、実家近くのホスピスに帰るかなぁ。問題は、そこで何をするか

 

目が悪くなって本が読めなくなり、それでもたまに買っていた数学の専門書を読みたいなぁ。弟に朗読をしてもらうか。いやいや、あいつにはどう考えても無理だ(笑

 

やっぱりドラマで見たりするのと、実際の会話を聞くのでは感じることが全然違いますね。この一見は、本当に自分がどうやって生きていこうか考えさせられた件でもありました。

 

最後に、私のベッドの向かいにいた等の患者さん、