会社を潰すにはどうしたらいいか? | 化粧品製造会社の社長blog

会社を潰すにはどうしたらいいか?

 

「サティス製薬を潰す方法」というファイル名のパワーポイントが、私のPCのデスクトップ上に置かれています。要するにサティス製薬版デスノート笑。経営者にとってこの上ないホラーなファイルの作者は私で、3ヶ月に1回くらい開いては内容をアップデートしています。今では50ページくらいになりました。

 

当社にとって1番危険な事は、私が死んでしまう事よりも、このファイルが他人の手に渡ってしまうことですね笑。手にした人に”悪意”と”6ヶ月”があれば、サティス製薬を木っ端微塵に吹き飛ばす事ができる、そんな方法が何十個も書かれたファイルはまさに当社にとってデスノートです。

 

私は立場的に多くの経営者と会いますし、若い経営者から相談を受ける機会も増えました。M&Aを広くやっているため、業績不振になった会社を売却したがっている経営者ともたくさん向き合います。

 

色んな状態の会社がありますけど、ほとんどの経営者は「自分の会社をどうしたら伸ばせるか?」で頭いっぱいなんですよね。より多くの顧客を創り出すこと、顧客のエンゲージメントを高めること、自社の強みを尖らせること、競合を凌ぐこと、こんなことで脳内シェアは100%になっています。

 

●ピーター・ドラッカー

「誰でも、自らの強みについてはよくわかっていると思う。だが、たいていは間違っている。わかっているのは、せいぜい弱みである。それさえ間違っていることが多い。しかし、何ごとかをなし遂げるのは、強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない」

 

強みを磨くことも活かすことも事業のおいて大事なこと。

ただ、強みは読み間違えても顧客(または市場)がフィードバックくれるので気付きやすいです。つまり”やってみたら分かる”のが強み。分かりにくいのは弱みですよね。ドラッカーは弱み対して「それさえ間違っていることが多い」と指摘します。弱みは地中の地雷みたいなもので、とても発見し難く、それでいて謝って踏んでしまうと死に至ることも、、、怖いです。

 

だからこそ、弱みとなり得る可能性を僅かも見逃さず列挙しておく事が大事かなと思います。

何が起きると会社(事業でもよい)が窮地に追いやられるのか?を定期的に考えておく、時点を変えて洗い出してしておく、さらには、インパクトの大きい影響因子は潰しておく、または影響の力価を低下させられるよう対策しておく、こんなことをデスノートにたくさん書いています。