追記

 

乃木坂駅の駅メロ募集の際に使われたファンが作ったフライヤーです。

応募はWEBでの投票で行われ、乃木坂駅の他でも東京メトロの駅メロの募集を行っていました。

乃木坂駅は乃木坂46ファンが団結し、圧倒的な投票活動を実施。

対象曲も「君の名は希望」に絞り約1か月に渡る投票が行われました。

一部のファンたちは毎日投票を行い、結果としてメトロ全体の投票の8割が乃木坂駅に集中し、そのほとんどが「君の名は希望」だったということです。

その圧倒的な投票活動に敬意を表して、異例の生田さんの生ピアノでの駅メロが実現しました。

乃木坂ファンの団結力を物語るものだと思います。

 

 

 

 

 

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(以下本文です)

 

「君の名は希望」

 

 

この曲を何故乃木坂の代表曲のひとつとしてファンが感じているのか。。。

実は推し始めた時期によっての温度差はあると思います。

 

 

初期のファンはこの曲を1stイヤーバースデーライブのアンコールでフルコーラスで聴いたことの感動を忘れません。

 

 

 

ミドルテンポバラードに美しいメロディ、そして歌詞の中に出てくる孤独感のある主人公にセンター生駒里奈を重ねました。

 

後にファンになった人は、リアルタイムではなくとも、DVDを通じてこの曲のデビュー時を知り、目撃しました。

 

そして乃木坂駅の駅メロディにファンの圧倒的な投票によって採用され、生田さんがピアノを弾いていることを知り、この曲が乃木坂にとって特別だと認識しました。

 

初めて出場した紅白でも初期代表曲としてこの曲が選ばれました。

 

その影響は当時公式ライバルと呼ばれていたAKBにおいても派生します。

 

乃木坂の生駒里奈を応援してくれていた、渡辺麻友さんがAKB48紅白で生歌で披露したのです。しかも生田さんがピアノを弾くという豪華な演出でした。

 

その後もHKT48がたびたび披露したり、舞台のBGMで使用したりと、指原さんのアンテナにもしっかりとキャッチされる楽曲になっていきましした。

 

 

「透明人間そう呼ばれていた」クラスで目立たない存在、何も楽しいことはない。そんな少女が見つけた希望とは何か、それは単なる片思いを歌ったものではありませんでした。

もっと日常的にある孤独、イジメ、ボッチなどを感じることのできるネガティブ感があり、それを多くの人が共感できる希望だったのです。

 

生駒里奈が演じている初期乃木坂の主人公とは、決してクラスの級長やリーダーのタイプではなく、例えば自分の意志ではなく学園祭のクラスの催しものの人形劇の主人公役の声優をやることになってしまった。でも一生懸命にそれをこなそうとしているような人。

そして彼女か徐々に自信をもちながら成長していく姿が初期の乃木坂サクセスストーリーであり、それはまるでアニメの中の学園ものアイドルグループだったのです。

 

そんなどちらかと言えば陰気なムードを持つ楽曲です。

でもそれはアイドル曲にはなかった世界観でもあったのです。


今までのアイドルグループにはなかった表題曲。

 

乃木坂が乃木坂らしい曲、乃木坂の代表曲をようやく獲得したと言っても過言ではありません。

 

乃木坂ファンはアイドルは乃木坂しか応援しない人が多くいるとこの曲が支持されることは無関係ではないでしょう。


明るさや可愛さだけをアイドルに求める訳ではありません。

 

もちろん作曲の杉山さんのメロディ美しさとの沢山のアイドル楽曲を手掛けながら、乃木坂にはこういうイメージではどうかという提案があったことは素晴らしいアプローチであったと思います。

 

 

杉山さんの手掛けた「君の名は希望」「きっかけ」「サヨナラの意味」の曲は乃木坂の代表的な乃木坂らしさを持った曲として認知されるようになっています。

 

作り手も単なるコンペの1曲ではなく、グループを色付けるプロデュース力があることが証明された曲だとも言えます。

 

そして、最後にこの曲には希望のメッセージがあります。

 

「未来はいつだってときめきと出会いの場、

君の名前は“希望”と今知った」

 

 

 

このワンフレーズに自分自身の日々の生活や恋愛、アイドルに向ける気持ちなどを投影しながら、

前を向いて歩き始めるファンはこれからも沢山いるのではないでしょうか・・・

 

 

そんな魔法を持った楽曲です。


これからも大切に歌い継いでいってもらいたいですね…