乃木坂46「真夏の全国ツアー2017 FINAL!」東京ドーム千秋楽に参戦してきました。

 

 

 

 

 

ついにドームまで到達したかと。。。

 

しかし、この日参戦したファンはファンになったタイミングによってこのドームコンサートは様々な感想と実感を持っていたのだろうなと思いました。

 

 

アイドル現場に継続して通っていると、どれくらいの新規ファンが増えて、どの位のファンが去っていったのか。意外に実感することができるものです。そういう意味で言えば、もし、昨日のドームコンサートに参戦した人で統計をとれば、恐らくこの2年間の間にファンになった人が80%位、6年間ずっとファンでいる人は1%に満たないと想像します。特に2015年の紅白以降は爆発的に新規ファンが増えたなと実感します。

 

それくらい今の乃木坂及び坂道シリーズの人気は正にバブル状態で、今回のドーム2日間の10万枚のチケットも信じられない位のプレミアチケットになりました。

 

 

私の参加している乃木坂のLINE板には160名以上が在籍していますが、そこでの当選率は30%未満であるというのが実感です。他の乃木坂ファンに聞いてみてもやはり同じような状況を感じました。モバイル会員が30万〜40万以上はいると言われている乃木坂ですから、単純に考えてもそこで3〜4倍、プラス一般ファンも入れると恐らく5倍以上の競争率ではなかったと推察できるので、驚異的なことだなと思います。

 

 

 

さて、私は千秋楽アリーナA列の4列目ということで、ラッキーなことに6年間で一番の神席かなという場所で観ることができました。当ててくれた友人には感謝しかないです。

 

そして、今年の2月まで橋本奈々未さんをずっと応援してきたので、推しのいない全国ツアーに始めて参戦したわけです。その意味でも非常に客観的にこの記念すべきドームコンサートを観ることができましたので、6年間観てきたものとして独自の視点でライブレポと、これからの乃木坂への提言的なものを書いてみたいと思います。

 

 

 

ライブの感想から。。。

 

 

 

 

全体的な感想を結論から言えば、何の不満もない内容でしたし、ドームの広さから考えれば音響も素晴らしく、最新のプロジェクションマッピングを使ったビジュアル効果も息を呑むような鮮やかで素敵な演出だったなと思います。

 

 

 

下記のセットリストは、2日間ほぼ同じだったようです。

 

ファンならば観てすぐわかるように、これは6年間の乃木坂総集編的な内容であり、新規ファンにはお馴染みの曲が連発されて優しい内容でしたし、古いファンには、当時を振り返るオムニバス映像効果が涙なしには見られない内容だったと思います。

 

 

その中でも特に評価できるのは、フルバージョンでやった曲が多かったことですね。3時間の尺の割には楽曲数がいつもより少なく感じるのはそのせいであると思います。

 

 

乃木坂ではフルバージョンの曲を聴く機会は、発売した当初に行われる全国握手会のミニライブしかほとんどないので、ドームの試みは新鮮に映りました。最近は歌詞を映像で出すこともあり、曲に込められたメッセージや意味、世界観はフルバージョンの方が圧倒的に感じることができます。勿論秋元先生の世界観もフルバージョンで聴くとライブ会場で再認識できる機会にもなりました。

 

 

また、映像を含めた楽曲は乃木坂の一つの方向性を観る思いがしました。

 

つまり、曲、歌詞、歌声、映像、衣装、メンバーの雰囲気が一体となるビジュアルこそが乃木坂のライブなのかなと実感しました。これは、他のグループにはできないエレガントなものであり、ある意味新しい形のビジュアルライブとでもいう効果があるなということです。

 

 

多くのファンションモデルを輩出し、他のどのグループよりも多くのメンバーが写真集を出しているような超ビジュアル軍団である乃木坂です。

 

イメージとしてはファッションショーのようなライブ、映像効果を駆使したライブがこれからの一つの差別化される方向性ではないかなと直感しました。

 

 

 

118日セットリスト

M0 Overture
M1 
制服のマネキン
M2 世界で一番孤独なLover
M3 
夏のFree&Easy
M4 
裸足でSummer
M5 
太陽ノック
MC & VTR
M6 
ぐるぐるカーテン
M7 バレッタ
M8 三番目の風
M9 思い出ファースト
M10 他の星から
M11 でこぴん
M12 あらかじめ語られるロマンス
M13 ダンケシェーン
M14 ハウス!
MC & VTR
M15 
ここにいる理由
M16 あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
M17 君は僕と会わない方がよかったのかな
M18 生まれたままで
VTR
M19 
アンダー
M20 My rule
VTR
M21 
命は美しい
M22 逃げ水
M23 インフルエンサー
M24 君の名は希望
M25 何度目の青空か?
MC
M26 
いつかできるから今日できる
本編終了
VTR
EN1 
おいでシャンプー
EN2 ロマンスのスタート
EN3 ガールズルール
MC
EN4 
設定温度
MC
EN5 
乃木坂の詩
EN終了
WEN1 きっかけ

 

 

昨日のもう一つの見所は3期生でしょうか。

 

 

乃木坂の中でも当初から特別待遇ではないかと思えるようなライブ、お芝居の経験を積みながら急成長しているなと感じています。

 

先ほど触れたようにこの2年間でファンになった人たちにとっては3期生は特別な存在だと思います。なぜならば唯一当初からの成長過程を共有できるからです。ファンにとってはこのことは実は非常に大きい意味を持ちます。メンバーにとっても最初から推してくれて応援してくれるファンはやはり特別なのだと思います。1期、2期生は既にその期間は過ぎてしまい、新規ファンにはちょっと出遅れ感があるからです。

 

 

3期生は独自のライブをこなしているだけあって堂々としたパフォーマンスでした。笑顔にもある種の余裕を感じましたし、ポテンシャルは計り知れないなと思いました。既に2名は選抜センターも経験し、その顔は自信に満ちキラキラしていました。やはり経験を積ませること、機会を与えることは素晴らしい教育なのだと改めて実感しました。

 

 

 

そしてドームコンサートの最大の見所はアンダーブロックでした。

 

アンダー。。。

 

この名前には私自身当初から違和感を持ち、そして嫌悪感すら持っていました。

 

アンダーいう言葉は恐らくAKB48から来ていると推察しますが、その意味は全く違うと言わざるを得ません。乃木坂では選抜に入れなかった人を指しています。そして3期が入ってからは、選抜に入れない3期生以外の人を指します。選抜の選び方にもはや異論を挟むつもりはありませんが、その言葉の響きと、含んだ意味に今もモヤモヤ感があります。

 

 

今回のアンダーブロックにはかつてアンダーに所属していたメンバーが入り、懐かしい曲を披露しました。その事自体はこのコンサートで一番の感動を持ちましたし、事実乃木坂のアンダー曲に表題曲を超える良曲があることは誰もが認めるのではないでしょうか。

 

この日は、伊藤万理華さんと中元日芽香さんにとってはラストコンサートになりました。

 

 

 

 
 
 

アンダーブロックの最後は2人のアンダーセンター曲が披露され、会場は涙の海になりました。乃木坂のパフォーマンスではトップレベルにある2人です。この日は特に気合の入ったパフォーマンスととびきりの笑顔と複雑な涙を見せました。

 

敢えて複雑と言ったのは、2人にとってアンダーという場所はキラキラ輝く場所でもあったし、選抜落ちした悔しい場所で有り続けたはずだからです。最後にドームでアンダー曲を披露したことは、一生の思い出になったし、古くからのファンもその複雑な思いを受け止めたのではないでしょうか。

 

できればドームの一日は二人の卒業ライブとして欲しかった。

 

 

アンダーライブはこれからも続いて行くでしょう。そして、アンダーライブを作り上げてきた2人の功績はずっとずっと語り継がれていくことを切に望みます。Wアンコールの「きっかけ」に込められた2人の気持ちを忘れないようにしたいです。

 

 

 

今回のドームコンサートで乃木坂らしいなという演出は、やはり生田さんのピアノから始まる「君の名は希望」でしょうか。

 

これに似た演出はかつて代々木第1体育館で行われたコンサートでも行われました。ファンの間では乃木坂ライブでも今も1、2を争う神ライブとして語り継がれているものですね。ピアノと弦楽器のアコースティックライブは乃木坂の持っている透明感を表現するのに相応しいのだと思います。今回のピアノバージョンと生歌も迫力は十分でした。

 

 

 

 

「君の名は希望」は恐らく古いファンにとっては代表曲のNO1に恐らくランクされる曲であり、ブレーク前の早すぎた名曲でもあると思います。現在の乃木坂駅の発車メロディーに使われているのも、ファン主導で圧倒的な投票活動でなし得ました。

 

今回のドームコンサートは繰り返しますが、今までの乃木坂の集大成的な物として秀逸な内容とパフォーマンスでした。ダンスもメインの舞台でしっかり踊るものが多く、今までの大箱コンサートにありがちだった、ただ走り回ってレスを振りまくものとは違っていたと思います。このコンサートに運営、メンバーが込めた思いが伝わってくる内容だったと実感しました。

 

最後に私の感じた全体的な感想と問題点、提言的なものを書いて終わりにしたいと思います。偉そうな奴だとお思いでしょうが、そこは今までのブログでも一貫したものなのでご勘弁をいただき、良かったら続けて読んでください。

 

まずは今回のコンサートに参戦できななかった人が余りにも多かった点に関することです。

 

昨日のコンサートは乃木坂ファンであれば既に他界した人も含めて全員観たいと願うでしょう。

 

私も無駄とは知りながら、Twitterなどで、中継、配信、パブリックビューイングなどで是非ドームに入れない人にも観る機会を作って欲しいとメッセージを送りました。当選率30%(想像ですが)は異常な状況ですし、最近は握手券も入手が困難になり、全国握手会はカオスの極みの状況です。

 

正直こう言う状況の中で、乃木坂ファンをやめていこうとしているファンも少なくはありません。映像に関する契約が複雑であることは認識しています。

 

しかし、こう言う状況だからこそ、真のファンサービスとは何かを考えるべきです。ファンは観ることのできないライブ、当たらない握手券では取り付く島がありません。

 

コストをかけて、手間をかけても多くの人が会場以外で観られる機会を作ってくれなかったことは残念です。ドーム会場の外で音漏れの厄介行為が起きたことも無関係ではないのです。

 

今までのバースデーライブのDVDも発売は極めて遅いのが事実です。例えばAKBであれば半年以内にはライブDVDは常に出しています。これはファンサービスとしては、とても有難いことです。乃木坂の映像DVDは観たいものが沢山ありますし、できれば余韻の薄れないうちに発売してほしいと願います。また、ひらがな欅では行っている、パブリックビューイングや、配信や中継によるライブを是非積極的に行って、多くのファンに感動を共有できるグループになって欲しいと願います。

 

もう一つは誰もが知っている代表曲が欲しいということです。

 

アイドル業界1、2のファン数になった乃木坂ですが、何度も言うようですが、ここ2年の大ブレークの中で、初期の名曲は残念ながら世間では拡がっていません。

 

乃木坂のメンバーは数人知っていても、乃木坂の歌をカラオケで歌う人はまだまだ少ないのではないでしょうか。

 

個人的には「君の名は希望」「制服のマネキン」「ガールズルール」「何度目の青空か」「きっかけ」「サヨナラの意味」等は名曲であり、ヒット曲になる可能性の高い曲でしたが、残念ながらブレーク前のタイミングの曲が多いのです。

 

乃木坂はもはや「AKBの公式ライバル」という肩書きを使わなくなりました。それは、発足当時の炎上プロモーションとして非常にインパクトはありましたが、今は状況がいろいろ変わりました。AKBを通過しないで乃木坂のファンになっている人も非常に多いのも事実です。

 

しかし、今は内部のもうひとつの坂道に最大のライバルがいます。

 

客観的にみて、乃木坂の後発の欅坂は、乃木坂でできなかったこと、表現できないこと、抱えている問題が反面教師のように全て揃っているように思えます。

世間的な評価は少なくとも音楽活動においては代表曲を複数持つことで上に行ってしまったと認めざるを得ません。

 

乃木坂らしさとは何か。。。

 

6年間ずっと言い続けられていることかもしれません。

 

もちろん音楽活動以外の芸能活動では非常にユニークな存在になっていますし、他のグループが追随できないアイドル集団になった乃木坂です。問題はその内容と、やはりアイドルグループとしてどこもでも付きまとう、卒業ラッシュ。すぐ目の前にあるのかもしれません。3期生に大きな期待がかかっていて、結果が出てきていることも良い状況です。

 

最後に。。。

 

これからも乃木坂現場はファンが流動的に変化していくはずです。今のような大量の新規参入もいつまで続くかはわかりません。それは先行して成功を遂げたグループを見れば同じ道を辿るでしょう。問題は今から考えるべきことがあるということです。

 

それは何か。。。

 

アイドルとはどんな存在なのかを、ファン目線で常に考え、耳を傾けて行くことではないでしょうか。

 

例えば昨日のライブの最後に感想を話した時間がありました。あの時間は全員のメンバーから一言でもいいから感想を聞きたいとファンは望むはずです。

 

昨日のコンサートの最後にやった人文字は運営主導で行われたが、本当にそれで良かったのか。

 

 

いつかバブルが弾けたあとでも、握手会に来てくれる、ライブに来てくれるファン。それも毎回でなくとも、継続的に行こうと思える状況を作ることが大切なのではと個人的には感じます。短期的に熱狂的なファンも必要です。しかし、熱しやすく冷めやすいのもそういうファンであったりします。

 

乃木坂をずっと好きでいてくれるファンとは。。。

ファンが満足する仕掛けを常に考えてくれる現場とは。。。

たまに現場に行っても違和感なく迎えてくれるアイドルグループとは。。。

 

 

ドームで本当に第1楽章を終えた感のある乃木坂。

 

メンバーや、ファンはまだまだ坂を上りたいと言います。

 

その坂の先にあるものは何でしょうか。

 

日産スタジアムのようなドームより大きな箱だけではないはずです。

 

名実ともに国民的なアイドルになること。

音楽活動以外の芸能活動でもトップを走れる女性タレント集団になること(例えばジャニーズの女性版のように。。)。

 

 

乃木坂にいるメンバー、卒業したメンバーが芸能界だけでなく社会人として成功できる状況がどんどん出てくることこそが、坂道の頂上の世界なのではないかと、個人的には思います。

 

乃木坂46

 

努力・感謝・笑顔

 

いつまでもキラキラしたグループでいてください。。。

 

追伸

ひめたんの久しぶりの素敵な笑顔、まりかの未来を見てるような眼差しが忘れられません。。。

 

 

 
追伸2


生駒ちゃんは既にドームデビューしてましたね!
あの時の左胸の勇気と努力が今回のドームコンサートに繋がっています。
ドームのMVPと乃木坂6年のMVPは生駒ちゃんにあげたいです!




追記情報

運営からドームコンサートの申し込み人数は55万と発表がありました。10万人しか入れなかったので、当選確率は18%!もの凄いバブル状況でしたね。