第六章【理想郷・ヴィラヴィアン】

〔1〕 楽園

遥かなる大昔、異世界にヴィラィアンと言う都があったそこには5百人の裸の男女が住んでおり彼等は夢界人と呼ばれていた、霞元玉(モモル)と言う不老の薬草を食べ自然と共に生き正に理想郷であったらしい夢霊宮と言う御殿に住む彼等の王はララマォと言う聡明な仙人でありました。

ララマォには3人の娘がいたのですが、そのうち長女のブタレス(12)はたいへん醜かった為父はその醜さを呪い蔵に閉じ込めオルデとダーナと言う2人の妹たちに食事を運ばせたと言う、しかしそれを不憫に思った2人はある朝ブタレスの縄をといてやりました。

〔2〕 欲望の実

だがその夜ブタレスは禁断の園で欲望の実を望むままに食べ続け醜い黒豚となって都で大暴れしたのです、その結果都は荒れ人々の間にも欲望が蔓延し 美しかった楽園は、失われて行ったのであった。

父ララマォは大聖神 セスフィーヌに考えを仰いだ、セスフィーヌは「ブタレスの犯した罪は妹のオルデとダーナも同罪である」と裁定を下し3人を一つに結合し罪の重さの糧として蜥蜴の尾と蝙蝠の羽をつけヴィラィアン(異世界)より追放したと言う。

「ブタレスヨ、おまえはせっかくの楽園を滅ぼしましたその罪を背負い生涯宇宙を漂いなさい」セスフィーヌはそう告げ消え去ったと言う。

〔3〕 エピローグ

ブタレスは宇宙を数千年漂った後にその罪を許され新しい世界を作るためセスフィーヌより創造の力を与えられたと云われている。

〔サモア・モヤン族の神話〕(最古の部族)