今回は昨年大幅レコード超えを出したのにも関わらず、自分で始末してしまったデキピエンスノコギリです。

 

 

 

 詳細は上記の記事をご覧になって下さい。

 

 今年から飼育の方針を大きく変更しています。2令投入から約60日経過した幼虫の交換を行いました。

 

 

 

 画像の個体は♀の3令初期幼虫です。♂の特大羽化を狙う場合、本来はこのタイミングに交換はしないのですが、良い♀を羽化させるために、♀の交換タイミングで入れ替えを行いました。近年の飼育で♀の重要性が身にしみたので、素晴らしい♀を作るところから飼育を始めたいと思います。♂はそれからでどうにでもなります。ある程度の数の♀重視の飼育を行えたら、♂の大型飼育に移行します。

 

 我が家のデキピエンスノコギリは3令の頭幅が♀の9mm台で♂が11.5、12.0mmでした。アマミノコギリなら20g・75mm超えが狙える頭幅に育っていました。飼育温度と餌を変えましたが、どちらが良い影響を与えたのか気になるところですね。

 

 

 ♀と同じタイミングに交換した加齢して間もない3令♂幼虫。頭幅が12.0mmと国産ノコギリでもなかなか出ない大きな頭幅です。

 

 どうもデキピエンスノコギリは生息地の状況から低温種だという先入観ができやすいですが、私の考えでは恐らくは違うと予想を立てています。国産ノコギリを少しだけ低温に適応したような種類なのではないかと今の時点では感じます。なので本種の温度は、メリハリある温度管理が適しているのかもしれません。面倒ですが細かい温度管理が特大羽化に繋がると信じて、自己記録(♂72.7~8mm)更新を目指します。

 

 3/19追記 新たなマットボトル800(水分量多め)投入した♂が落ち着かないです。♀は無問題でしたので、他のマットよりもマット内のバクテリア含有量の多い今回使用のマットですが、今回♂に使ったマットは更に水分が多くバクテリアがいつもよりも活性化していると推測します。国産ノコギリと異なり極端に強いバクテリア状態には、デキピエンスノコギリの♂は上手く馴染めないのかもしれません(♀は♂より環境適応能力が高いので耐えられてると思われる)ただの個体差の可能性もありますが、2♂ともそんな動きを見せたので、一応記録として残しておきます。サイズを目指す上で些細な問題も見過ごせないので念の為です。