From半年前 To半年後
昨年の夏、架空のお客さんを想像して書いたごくごく短い小説を今なぜだか思い出し
ちょうどあと半年もしたら実現しそうな光景なので以下に記してみたい。
夏もまばらな午後5時すぎ。
こんな時間からウィスキーを注文する。
マスターが嬉しげに運んできたそのグラスを窓際に置いて
とにかく時間をかけて口に含む。
遠ざかっていくあの老夫婦が鳥居をすぎたら一口。
はかなく線をひくあの飛行機が見えなくなったらもう一口。
小学生のころの帰り道、自分で自分に課した変なルールを想い出す。
3つ目の電信柱までダッシュ。1区間だけ歩いたら、
今度は4つ目までダッシュ。
彼らがもう家に帰り着いたからなのか、それともオレンジから青紫へと
表情をかえた空のせいなのか、さっきの老夫婦はもう姿が見えなくなっている。
店内には2組ほど客が増えていて、テーブルにはそれぞれの時間が流れている。
マスターは相変わらず客に話しかけるのが好きなようで、
カウンターから容易にでてきて迷わず腰を下ろすその様は
どちらかと言えば常連客のようだ。
そんな彼だからオーダーが入り厨房に戻っていく背中は少し寂しそうでもあり、
嬉しそうでもある。
店に入ってからずっと外を眺める窓際の私には彼なりの配慮があるようだ。
順番どおりなのか、忘れられていただけなのか、最後まで暗かった一角に灯りがともる。
時計のない店内にいても時間を計り知れるほど外は暗くなっていた。
もっともこのあとの予定も、明日早く起きる必要もない土曜の私にとって
それはあくまで目安にすぎないのだが。
「この席におかけの方へ」
短い紹介文のついたオススメ本とやらを手に取る。
短時間でも読み切れそうなその本の一節だけを流し見て、さっと本を閉じる。
グラスの氷がカランと音をたてる。
残りをぐいと飲み干し店をあとにした。
田んぼの穂がそよいでいる。
風の行く先を目で追いながらゆっくり歩く。
さっき流れていた曲が、一瞬耳に届く。新しい客だろうか。
曲の続きを鼻歌にし、少しだけスキップをした。
昨 夜 の 余 韻
余韻という言葉は好きです。
そこに存在はない。にもかかわらず確かに感じる。
というやつです。
昨夜の生音の余韻がまだどこかこの場所に漂っていて
とりわけ演奏していただいた位置が、普段のBGM用スピーカーのちょうど真下
ということもあり、そこから聴こえてくる普段と変わらないはずの音も
どこか少しいきいきしている気がします。
と言っては大袈裟かもしれませんが。
昨夜すぐさまアップした「贅沢すぎる」に
うっかりセットリストを載せ忘れたので追記。
1、Billie's Bounce(チャーリー・パーカー)
2、戦場のメリークリスマス(坂本龍一)
3、フル・ハウス(ウェス・モンゴメリー)
4、What are you doing for the rest of your life?(Michel Legrand)
*5、上を向いて歩こう(坂本九)
贅沢すぎる
国府からお越しいただいたマキシムヤマグチさん。
贅沢な時間を創ってくれまして…
いつもより暗くした店内に、時に強く
またやさしく弾かれるギターの音は
いろんなネガティブなことをはじき出し
そして確かに持っていたい
ごくごくわずかな大切なものだけを
ここに実感させてくれます。
そのBGMに耳をあずけながら、豆を挽き
コーヒーを、カフェラテを、ティーラテをお淹れしました。
なんだかニヤけてしまって
すごく遠くから
例えば上空1万メートルから
俯瞰(ふかん)したsatalafの絵が
なんとも満たされたものに映って。。。
この夜。ごちそうさまでした。
音楽や音遊の力には脱帽です。
せっかちな方が季節の変化を言い出すころに
また開催したいと思います。
DVDで300円で観られるのにどうして1500円も払わなければいけないの?
この問いにネガティブに賛同する方は減ってきていると思います。
百円ショップで買えるのにどうして200円出して買うの?
同様の問いです。
背景
というものに僕は価値をおきたいと思っています。
ちゃんと説明するのが難しいですね。
間口の広さと敷居の低さを意識したいのですが、語彙が極端に不足していてだめです。
びくびくしながら値札をつける男の話
彼は恐れていた。
今日という日が来ることを。
あいつらがやってくる。
大事なものを自分の元から奪っていく。
な゛ーーーー
そんな悲鳴がすでに脳裏をよぎる
手放したくないのには理由がある
ずっとずっと存在を忘れるほど放置していたって
彼はそれをそばに置いておきたかったんだ。
どうせなら、気付かないように奪えばいいのに。
と、言葉に出して
ばかなことを言ったもんだと
自分の想像にびくびくする。
二度出会う。
そんなことがあるはずないんだ。
彼はまたびくびくしながら値札を付ける。
もし、君がこいつらに飽きる日が来たなら
必ず思い出してほしい。
― 彼の元へ返そう。と。
ナナテンダケノ リサイクル ザッカテン
s i c a p r o d u c t s
本日OPENです。
LIVE satalaf < 生音BGM 開催!!
以前、「いつか必ず!!」と書き綴ったsatalafでのLIVEイベントですが・・・
その第1弾が開催決定いたしました!
LIVEというと大げさですが、今回は「生音BGM」というニュアンスで
とある国府のギタリストさんにインスト曲を奏でていただきます。
★1月17日(土) 21:30ころから★
アコーステックな生音を肴に傾けるグラスは、
なんだかいつもより贅沢な気分にさせてくれるはずです。
*チャージなどはいただかず、通常営業として(ただBGMがちょっと贅沢に!)
営業しますのでお気軽に。
「確実に席を押さえたい」という心配性な方はこちらまでご予約ください。
afilmof@yahoo.co.jp (16日24:00までに)
無力
今さらですが
雪って固体なんですね。
雨のように降ったら降っただけとこかへさらっと流れる
というわけにはいかず・・・。
どんどん積もる雪を前にまさに無力でした。
そんな中で、案の定 夜営業も断念し、
幸か不幸か自分の時間を持つことができています。
日中、あちらこちらで車が立ち往生していて、
ひとごとではなく、僕も何度となくはまり、、、
車を降りて激しく降る妙にでかい雪片を受けながら
タイヤ周りを雪かきしていると、
声をかけてくださる方がいらっしゃいました。
その方は「私もいま、自分の車ようやく出せたところだから」
と本来断る理由にさえ聞こえるそのせりふを
疲れた様子も見せずに笑顔でかけてくださり。。。
無事に車を発掘することができました。
TUESの後輩応援プロジェクトイベントでも
やはりあちらこちらで、互いに助け合い車を掘り起こす光景が
見受けられました。
なんだか温かい気持ちになったのは
汗をかきそうなほど雪かきをしらから ではないのでしょう。
捨てたもんじゃないな。という思いと、
日々からこういう関わりあいを自然にできるようにしたいな。という思い。
こういうとき、この2点を感じました。
明日は無理をしてまで、営業をしないつもりです。
意味あっていただく時間だと思い、店内の魅力化に励もうと思います。
1月10日(土)は18時から
18時からの夜営業のみです。ご注意を。
と、いうのも母校TUESの後輩応援プロジェクトのイベントがあり、そのケータリングを任されたからです。
ドリンクのみですが、
出張カフェはワクワクしますね★
淹れる場所が違うと
コーヒーもなんだか
猫を被っていいこになるとか…
と、いうわけでダッシュで戻って18時には開けたいと思いますので!
大荒れな予報は
ハズレます。きっと。
ぞっくぞく
過去もっとも忙しい1年の気配。
ぞくぞくします。
ずくなしと山と渓谷と
わけではないはずですが
見当たらない。
むしろ喫茶店が好きな
僕にとって
喫茶店すら見当たらない。
昨日、今日と散々歩きました。
目を凝らして長野の街を。
で昨日出会ったのが
ずくなし
さん。
長野弁で言うところの
なまけもの。的なスローカフェです。
いろいろお話させていただいてちゃっかりsatalafのカードまで置かせていただいちゃいました!
万が一にも、ここでカードをとった方が
来店してくれたらもう滅茶苦茶もてなしてまいます!
お二人とも気さくで
帰省する度に寄らせていただくことにしましたー★
で、今日は
メインストリート沿いのビル二階、
いかにもな喫茶店
その名も
山と渓谷
さんで珈琲をいただきました。
小ぶりのポットにカップ二杯分入った珈琲を
通りの見える窓側でいただく。
手帳をひろげ、
書いたてのボールペンの書き味を試しながらゆっくり。
店内にはマスターと僕だけになっていて
…そろそろかなと腰を上げると
マスターがうたた寝!
ゆっるいなーと思いながら遠慮がちに起こすも起きず…
もう少し長居。
なんとか会計を済ませ
出た外は
あぁ長野!
鳥取も寒いでとか言ってまわってた僕ですが
やっぱり長野強い…寒いです。
帰り道に通る懐かしの通学路。
あの頃と同じ冬のニオイ
全方位くっきりとした輪郭を
夕焼けに重ねる山々。
明らかに
僕の原風景。
そんな実感をした年末でした。
長野発 沖縄経由 鳥取着。
2009年も半径5メートル(家族・仲間・店内!)から
わくわくさせたいと思います。

